再燃したトレード話…大谷翔平の去就、米“大御所”が放出を否定する2つの理由
プレーオフ進出へ暗雲…大谷の動向に注目集まる
エンゼルスに激震が走った。4日(日本時間5日)、マイク・トラウト外野手が左有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折で10日間の負傷者リスト(IL)入り。手術を受けて離脱する事態となった。プレーオフに向けては大きな痛手となり、大谷の去就の動向が加速する可能性もあるが、MLBネットワークのジョン・モロシ氏は、「トラウトが一定期間離脱することでオオタニがトレード期限に急に出される候補になるとは思えない」と、大きく影響しないと見ているようだ。
6月20日(同21日)にはペリー・ミナシアンGMが大谷のトレードについては可能性は低いと強調していたが、同氏はその方針に変わりはないと予想している。「今のところエンゼルスはプレーオフ出場を狙うモードだ。今季モニアックはいい活躍をした時期があった。今の打線を維持して、7月終わりの段階でまだプレーオフ争いをしていることを願うと思う。アデルもいることで外野陣は揃っていると、今いる選手たちでプレーオフ争いをする方法を見つけられると、彼らは信じている」。
さらにもう一つ、トレードをしたくない理由として“ファンの反応”を挙げる。今や押しも押されぬ球界のスターに成長した大谷を手放せば、ファンがネガティブな反応を見せるのは必至。「(トレードで)彼の見返りに得るものは、ファンの怒りを和らげるのには十分でない可能性が高い」としている。
大谷を今季トレードで一旦放出し、オフにFAで再獲得するというプランもあるが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、「トレードされた後に元のチームと再度FA契約する選手はほとんどいない」と見解を語る。「エンゼルスはオオタニを残そうとするという前提を推し進めたい。モレノオーナーが、史上最高かもしれない選手をトレードしたことの責任を取りたくないことはほぼ間違いない」と予想した。
(Full-Count編集部)