大谷翔平は56HR&234Kペース ジャッジ超えに投打5冠も…見えてきた異次元の快記録
前半戦が終了、リーグトップの32本塁打、3位の132奪三振で折り返した
■ドジャース 10ー5 エンゼルス(日本時間9日・ロサンゼルス)
エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、敵地で行われたドジャースとの前半戦最終戦に「1番・指名打者」で先発出場し、7回の第4打席で5試合ぶりの32号2ランを放った。4打数3安打3打点で打率.302に。チームは今季ワースト5連敗で借金1となった。
この日で前半戦91試合が終了。このペースでいけば、異次元の成績が見えてくる。打者では89試合出場して打率.302、103安打、32本塁打、71打点。63得点、11盗塁を記録している。シーズン換算なら183安打、56本塁打、126打点。112得点、19盗塁となる。
投手では7勝4敗、防御率3.32。100回1/3を投げて132奪三振をマークしている。このペースでいけばシーズン12勝7敗。178回2/3を投げて234奪三振となる。今季の投打成績は投手の勝ち星を除いて軒並みキャリアハイとなる。
リーグのタイトル争いでは打率1位のブルージェイズのビシェットと1分8厘差のリーグ6位。本塁打はリーグトップで、打点は1位のレンジャーズのガルシアと2点差。3冠王も射程圏だ。投手では132奪三振は3位。被打率.189は1位だ。
2021年は9勝&46本塁打で満票MVPだったが、それを凌駕する躍動ぶり。投打5部門で100以上を記録する「クインティプル100」はもちろん、昨年ヤンキース・ジャッジが記録したア・リーグ記録のシーズン63本塁打、トリプルスリーも不可能な数字ではない。この日、ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者が「MVPレースはオールスター前に終わった」とつぶやいたが、この数字を見れば当然に見えてくる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)