「シアトルに来て」で獲得へ前進? 大谷翔平の代理人が好印象「聞けてよかった」
大谷のネズ・バレロ代理人がオールスター戦を観戦「凄かった。ウェーブのようだった」
■ナ・リーグ 3ー2 ア・リーグ(日本時間12日・シアトル)
オールスター戦は11日(日本時間12日)、マリナーズの本拠地T-モバイル・パークで行われ、エンゼルスの大谷翔平投手はア・リーグの「2番・指名打者」で先発出場した。3年連続3度目の出場は初回は見逃し三振、4回は四球を選び、1打数無安打だった。今オフにFAとなる二刀流は打席に入る度に「カム・トゥ・シアトル(シアトルに来て)」の大合唱。真夏の夢舞台は、異様な雰囲気に包まれた。
大谷に起きた異例の勧誘コール。代理人を務めるネズ・バレロ氏はどう受け止めたのか。今回のオールスター戦をスタンドから観戦。スタジアムの雰囲気に感銘を受けたようだ。
「凄かった。最初は何を言っているんだろうと思っていた。右翼線付近の一部の観客席から聞こえてきた。そしたら瞬く間に広がって。離れたところで聞こえてきたけど、声が一周して。ウェーブのようだった」
契約金は史上最高額の7億ドルを超えるとも言われている。現時点ではドジャースなどが新天地の候補に挙がっているが、資金力のある球団間で引っ張りだこになるのは間違いない。
「メジャーの30都市に行ったら、オークランド(アスレチックス)でもファンは同じようにチャントするだろう。FAになるからだろうけど、(チャントを)聞けてよかった。歓迎されていることだし、求められていることでもある」。大谷を欲しがるのはニューヨークやロサンゼルスなど、ビッグマーケットにあるチームだけではない。バレロ代理人はガーディアンズが本拠地とするクリーブランドなどの都市の名前も挙げた。
シアトルについて、大谷は「いつも来た時に素晴らしいファンだなと思っていますし、ここ2年くらいはオフシーズンにシアトルにいたりしていた。街も綺麗ですし、素晴らしいところだなといつも思っています」と好印象。バレロ氏も「個人的にシアトルは気候も良いし過ごしやすいと思う」と語った。「シアトルに来て」の大合唱は、大谷の去就にどのような影響があるのだろうか。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)