大谷翔平の“ヤ軍移籍論”は「実に合理的」 識者断言…“四球攻め”されないチーム事情
複数の米メディアも強調「危機を乗り越えるための戦力に」
エンゼルス・大谷翔平投手をめぐる今夏のトレード移籍は、可能性が低いとされながらも憶測は尽きない。期限が迫る中、“最有力候補”として複数の米メディアで取り上げられているのがヤンキース。米スポーツ局「ESPN」の番組「ゲットアップ」では、大物レポーターとして知られるバスター・オルニー氏が「ヤンキースは大金を払うことに意欲的だと私は確信しています」と断言した。
ヤンキースは13日(日本時間14日)現在でア・リーグ東地区4位ながら、ワイルドカードでのプレーオフ進出へ熾烈な争いを繰り広げている。シーズン終盤のブーストに向け、二刀流が欲しいのは言わずもがなの状況。もしトレードとなった場合に、どの球団が獲得する可能性が高いかを問われたオルニー氏は「まず始めに登場するのがヤンキースです。ヤンキース、ヤンキース、ヤンキース」と何度も繰り返した。
積極的に獲得に動く球団は少ないとしつつも「関係者との話では、ヤンキースが最も駆り立てられるチームの可能性があると彼らは見ていました」と強調。エースのコールや昨季のMVPジャッジ、通算387本塁打のスタントンらチームの中心選手たちが円熟期に入っている現状を踏まえ「ヤンキースにとって、今勝つためのチャンスです」と力説した。
米メディア「スポーティング・ニュース」も「理論上では、ヤンキースは実に合理的な行き先だ」とオルニー氏を支持。ジャッジやスタントンら屈指の大砲が揃う打線なだけに、対戦チームが大谷への“四球攻め”をしにくい状況にも言及した。
ニューヨークに隣接するニュージャージ―州最大のメディア「NJ.com」でも、オルニー氏の発言を引用しながら「オオタニはヤンキースが危機を乗り越えるために欠けていた戦力になり得る存在だ」と指摘。一方で、大谷獲得には莫大な対価を用意する必要があり「この超大スターを(トレードで)獲得するためには有望株らを手放さないといけない」と触れた。名門球団は“最後のピース”として大谷を手に入れることになるのか……。今年も騒がしい夏になっている。
(Full-Count編集部)