西武源田、6月「走魂賞」獲得 WBCで骨折も…復帰で躍動「選手みんなで1つ先の塁を」
WBCで骨折も5月下旬に1軍昇格し、6月に調子を上げてきた
西武の源田壮亮内野手が18日、6月の「走魂賞 supported by こんにゃくパーク」1軍月間賞に選出され、株式会社ヨコオデイリーフーズから賞金10万円などを贈られた。今年就任1年目の松井稼頭央監督の下、機動力を重視しチームスローガン「走魂」を掲げる西武は毎月、監督・コーチが複数の候補者をノミネートし、その中からファンクラブ会員の投票で同賞の受賞者を決めている。
受賞の決め手となったのは6月28日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた日本ハム戦での走塁。0-0で迎えた8回、二塁走者の源田は外崎修汰内野手の右前打で、微妙なタイミングながら勝ち越しのホームに滑り込み、2-0での勝利を引き寄せた。源田は「土のグラウンドで柔らかかったのですが、三塁を回るところもロスなく還って来れたと思います」と振り返る。
「常に1つでも先の塁を狙っていこうと、常々言われていますし、選手もみんなで声を掛け合いながら意識できていると思います」。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの掛け替えのない正遊撃手として、大会期間中に右手小指骨折を負いながら、最後まで出場を続け優勝に貢献。その“代償”として公式戦では1軍合流が5月26日までずれ込んだが、6月に調子を上げてきた。2021年に盗塁王に輝いた実力者だけに、“稼頭央戦略”の鍵を握る存在だ。
3・4月の1軍「走魂賞」は中村剛也内野手、5月は鈴木将平外野手が選出されている。また、6月の同賞2軍部門(賞金5万円)には、今季イースタン・リーグで打率.306、7本塁打11盗塁と活躍し、7月2日から1軍に昇格している山野辺翔内野手が選ばれた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)