大谷翔平の“勝負強さ”を示す「4.25」 大事な場面でアーチ量産…球界最高の驚愕指標

35号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
35号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

WPA/LIはアクーニャJr.を上回るメジャー1位の4.25

 もはやこの男に限界という言葉も存在しないのだろう。エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地・ヤンキース戦に「2番・指名打者」で先発出場し、2点を追う7回に3試合連発となる35号2ランを放った。異次元の本塁打ペースが取り上げられることが多いが、“中身”の濃さにも注目したい。

 この日放った35号は、チームが1-3とリードされた7回に同点に追い付く貴重な一発だった。普段は感情を表に出すことの少ない大谷が、珍しく雄叫びを上げてガッツポーズを見せたのも、緊迫した場面で打ったことが大きかったはずだ。しかし、大谷がチームを救ってきたのは何もこの日に限った話ではない。直近では15日(同16日)のアストロズ戦でも、3点差のついた9回に34号。この一発からチームは同点に追い付き、最後はサヨナラ勝利を収めた。

「WPA/LI」という指標がある。選手のプレーによってどれだけチームに勝利の見込みが増減したかを示すデータで、端的に言えば「勝負強さ」を表している。平均を0.0とし、3.0を超えればかなり優秀と言えるなか、今季の大谷は4.25をマーク(現地17日時点)。ロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)を上回ってメジャー1位を記録している。実際、35本塁打のうち同点の場面で8本、3点差以内で23本。直近28試合では7回以降に12本と、「ここで一本出たら……」と願いたくなる状況でアーチをかけてきた。

 ここ数年、「勝ちたい」とインタビューで答え続けてきた大谷。今季はまさに、自らのバットで有言実行の活躍を示していることが、データ上でも裏付けられていると言えるだろう。

(Full-Count編集部)

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