千賀滉大“バッピ扱い”の吉田正尚に完勝 日本で被打率4割超も「負けないように」

メッツ・千賀滉大(左)とレッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】
メッツ・千賀滉大(左)とレッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】

千賀滉大は8勝目を狙うも4回途中で雨天順延

■レッドソックス ー メッツ(日本時間22日・ボストン)

 メッツの千賀滉大投手が21日(日本時間22日)、敵地でのレッドソックス戦に先発登板し、4回途中3安打3失点の投球を披露した。1点リードの4回もマウンドに上がったが、雨が強まり、1死を奪って試合が中断。雨天順延となり、22日(同23日)に中断場面から再開することとなった。

 千賀は、雨中の敵地でも奮闘してみせた。同じメジャー挑戦1年目のレッドソックス・吉田正尚外野手は日本在籍時、通算51打数21安打(4本塁打)の打率.412と苦戦していたが、この日は2打席連続で封じてみせた。注目の日本人対決は初回1死で迎えた第1打席、千賀が4球目カットボールで遊ゴロに仕留めた。3回1死で迎えた第2打席は4球目の“お化けフォーク”で空振り三振を奪い、勢いに乗っていた。

「日本のときは“バッピ”のように打たれていた。本人にも言っていたんですけど、2人同じタイミングで(メジャーに)来られましたし、こっちでは負けないようにしたい。(対戦は)また来年以降になる。彼はすごい成績を残しているので、負けないように頑張りたい」

 ずぶ濡れになった試合後だが、表情は晴れやかだった。初めてのフェンウェイ・パークでのマウンド。左翼後方にそびえ立つ“グリーンモンスター”には「最初、マウンドに立った時、レフトがめちゃくちゃ近い感じがした」と驚いた。2回2死一、二塁から張育成に左翼フェンス直撃の2点適時打を浴びたが「球場の特性、歴史なので。打ち取ったと思いましたけど、後から思い出して『そういえば近いわ』と。仕方ないと思います」。気持ちを切り替えた。

 4回のマウンドに上がるも、1死を奪うと雨が強まり中断。そのまま、翌22日(同23日)に順延となった。千賀は勝ち星をあげれば、8回1失点で7勝目をマークした5日(同6日)のダイヤモンドバックス戦以来となっていた。

(真柴健 / Ken Mashiba)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY