通算140発の佐々木麟太郎は3安打…一時劣勢も花巻東が大勝 4年ぶり夏の甲子園に王手

盛岡第一戦に「3番・一塁」で先発した花巻東・佐々木麟太郎【写真:羽鳥慶太】
盛岡第一戦に「3番・一塁」で先発した花巻東・佐々木麟太郎【写真:羽鳥慶太】

本塁打はなくてもチームに貢献、盛岡第一を下す

 第105回全国高校野球選手権の岩手大会は24日、盛岡市のきたぎんボールパークで準決勝を行い、高校通算140本塁打の佐々木麟太郎内野手(3年)を擁する花巻東が盛岡第一に10-4で逆転勝ち。2021年以来2年ぶりの決勝進出を決め、4年ぶりの夏の甲子園に王手をかけた。

 佐々木麟は「3番・一塁」で先発出場。初回1死一塁の打席で右前打で一、三塁へと好機を広げると、続く「4番・二塁」の千葉柚樹内野手(3年)が先制打。3回無死二塁の打席では中前に適時打、5回先頭でも中前打と安打を連ねた。今大会、全ての試合で先制を許していたチームも4回までに3-0とリードした。

 ただ、グラウンド整備後の6回、盛岡第一に打者10人の猛攻を許し、3-4と逆転を許した。

 再び花巻東に流れが向いたのは7回だ。先頭からの連打で無死一、二塁として打席には佐々木麟。二塁手右への強烈なゴロが失策を誘って満塁とすると、再び千葉が右翼手の前に落ちる同点打。さらに「5番・左翼」に入っていた北條慎治投手(3年)の左越え二塁打で勝ち越した。佐々木麟にはこの回もう一度打席が回ったが、申告敬遠で歩かされた。この回7得点で、試合の大勢を決めた。

 佐々木麟はこの大会前から背中の違和感を抱えており、開幕前には2週間ほど実戦に出場できなかった。水沢商との3回戦ではスタメンを外れた。この夏はまだ本塁打がないが、徐々に調子を上げているのは確かだ。

(羽鳥慶太 / Keita Hatori)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY