スピードは上がってないのに…大谷翔平が三塁打トップの怪 要因は目に宿る「欲望」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

36本塁打、7三塁打はいずれもメジャートップに立っている

 エンゼルスの大谷翔平投手は現在、メジャートップの三塁打7本をマークしている。長い足を生かした激走と、常に先の塁を狙う意識が目立つが、米スポーツ局「FOXスポーツ」は「ショウヘイ・オオタニはいかにして三塁打キングになったのか?」との見出しで特集した。

 ここまで36本塁打はメジャートップ、60四球はア・リーグトップタイ、OPS1.072は断トツで「打者オオタニは、歴史的な打撃シーズンの真っ只中にいる」。そんな中で三塁打も量産。本塁打とは“一塁分”しか違わないが、三塁打はスピードや機敏性が重要で、パワーが求められる本塁打とは必要なテクニックが全く異なることが強調されている。

 一般的にはどちらもコンタクト能力と強打が必要だが、「本塁打で重要なのは、エレベーション(高さ・高度)、打球角度、強さ、であり、三塁打はギャップ(空きスペース)を見つけること、足の速さ(スプリントスピード)、直感(勘、本能的なもの)、そして打者本人の(進塁への)強い意志によるところが大きい。オオタニはその最後の部分を押さえている」と同局は“強い意志”に注目した。

「彼にとって、右翼線は三塁打のチャンス。他の多くのホームランバッターにとっては、のんびりジョギングしながら二塁打のチャンスとなる。彼がバッターボックスから飛び出したとき、彼の目に『欲望』が見えるだろう」

 実は、今季の大谷のスプリントスピードは「なぜか2年前よりも1秒あたり1フィート遅くなっている」という。それもあってか、大谷は三塁打への強い意志をこれまで以上に示しているとみている。

 本拠地の利点や、外野の守備位置を意識しての打ち分けなど、三塁打を決められる要因は他にもある。しかし多くの野球のスキルが非常に優れている大谷だからこそ「外野の守備とポジショニングに過度に依存する三塁打のようなスタッツに関しても、オオタニは抜きん出ている」と分析した。

(Full-Count編集部)

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