「日本に来て良かったことの1つ」 DeNAバウアーが惚れ込んだ“味”とこだわり

トークイベントで参加者に提供したバウアー自ら選んだこだわりの食事【写真:球団提供】
トークイベントで参加者に提供したバウアー自ら選んだこだわりの食事【写真:球団提供】

思惑通り!?「SNSで話題になるということを考えています」

“ファンとの交流”はバウアーが重視していることでもある。自身のYouTubeチャンネルでは、街中でファンに声を掛けられても気さくに応じる様子が映し出されている。実は、このチャンネル自体がファンとの交流を考えたものなのだ。

 バウアーは幼少期、米国でキャンプの見学に行ってメジャーリーガーを必死に追いかけていた。しかし当然、選手と会話をする機会はなく、どんなことを考えているのかという情報を得る機会はなかったという。

「だからこそ今、こうやってYouTubeで将来のプロ野球を担う人たちに自分の持っているものを還元していきたいと思っています」。動画内では練習風景や野球技術も惜しみなく披露している。

 さすが球界きっての理論派……かと思えば「SNSで話題になるということを考えています」とニヤリ。ベンチで氷嚢を頭に乗せてみたり、球宴で打者に球種を宣言した異例の投球を行ったりしたのも、そんな思惑があったのだった。

 狙い通り? 日本球界で話題をさらっているバウアー。中4日もいとわないフル回転でチーム25年ぶりの優勝に向けてキーパーソンとなるのはもちろんのことだが、その言動からも目が離せない。

○著者プロフィール
町田利衣(まちだ・りえ)
東京都生まれ。慶大を卒業後、スポーツニッポン新聞社に入社。2011年から北海道総局で日本ハムを担当。2014年から東京本社スポーツ部でヤクルト、ロッテ、DeNAなどを担当。2021年10月からFull-Count編集部に所属。

(町田利衣 / Rie Machida)

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