甲子園決定にも佐々木麟太郎「0点と言っていい」 今夏本塁打ゼロ…打撃に辛口採点

岩手大会決勝で適時打を放った花巻東・佐々木麟太郎【写真:羽鳥慶太】
岩手大会決勝で適時打を放った花巻東・佐々木麟太郎【写真:羽鳥慶太】

花巻東4年ぶりの夏の甲子園決めるも…打撃には超辛口採点

 第105回全国高校野球選手権の岩手大会は26日、盛岡市のきたぎんボールパークで決勝を行い、花巻東が10-0で盛岡三を下して4年ぶり11回目の夏の甲子園出場を決めた。高校通算140本塁打の佐々木麟太郎内野手(3年)は4打数1安打、1打点。本塁打なく終えた岩手大会を振り返り「0点をつけられると言っていい」と自身には厳しい採点だ。

 花巻東は初回、先頭の久慈颯大外野手(3年)が右前打で突破口を開くと、続く熊谷陸内野手(3年)が四球を選び一、二塁。ここで佐々木麟は四球でつないで無死満塁とし、「4番・左翼」に入った北條慎治投手(3年)が右中間へ先制の2点適時打を放った。

 佐々木麟はその後、2回の打席では二ゴロ、4回1死二塁では左翼へ適時打を放った。6回1死無走者では空振り三振に倒れ、8回1死では中飛。4打数1安打、1打点だった。今大会では14打数5安打の打率.357を残したものの、本塁打はなかった。

 甲子園出場を決めると、一塁の守備位置からマウンドに駆け寄り、歓喜の輪に加わった。「とにかく勝ち切れた。それだけです。苦しんだ試合が多かったですが、負けずに勝ち切れたことが評価だと思います」と、チーム4年ぶり、自身初の夏の甲子園を決めたことには充実感をにじませた。

 この大会で佐々木麟は背中の違和感に苦しんでおり「状態が上がり切らず、チームには迷惑をかけたと思います」とポツリ。「力が入っていた部分がある。修正できなかった」と戦いを振り返り、自身への点数を問われると「0点をつけられると言っていい」とキッパリ。「チームが勝ち切れたことは100点」と続けた。

 2022年の選抜には出場しているが、コロナ禍の各種制限がない甲子園に立つのは初めて。「ワクワク、楽しさという感じがあります」。自慢の打撃で聖地を沸かせられるか。

(羽鳥慶太 / Keita Hatori)

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