ビデオ判定弾は「ショウヘイの義理の弟ぐらい」 ヌートバー、絶口調でも滲む“意識”
4試合ぶり8号はビデオ判定弾「ショウヘイならもっともっともっと遠くに飛ばしているはずだ」
■カージナルス 11ー7 Dバックス(日本時間27日・アリゾナ)
カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が26日(日本時間27日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に「3番・中堅」で先発出場し、4試合ぶりとなる8号ソロを放った。バックスクリーンに放った大飛球が、ファンがキャッチに失敗し、フィールドに打球が戻ったためにビデオ判定に。「ショウヘイの義理の弟ぐらいのホームラン」と盟友のエンゼルス大谷翔平投手と比較しながら“疑惑の一撃”を喜んだ。
ヌートバーがパワーで魅せた。6回先頭の第3打席で、球宴右腕ギャレンが投じた内角低めのチェンジアップを完璧に捉えた。打球はバックスクリーン右の観客席に飛び込んだが、ファンがキャッチに失敗。ボールがフィールドに戻ってしまったために、まさかのビデオ判定に。飛距離391フィート(約119メートル)、打球速度101.7マイル(約163.7キロ)という文句なしのホームランにケチがつく格好になってしまったが、ヌートバーは上機嫌だった。
「オオタニ級のスーパーパワー? いやいや。ショウヘイならもっともっともっと遠くに飛ばしているはずだよ。ショウヘイの義理の弟ぐらいなホームランじゃないかな」
侍ジャパンのダグアウトでも仲の良さを見せつけていたヌートバーは試合後のクラブハウスで満面の笑み。豪快なホームラン量産でリーグトップに立つ二刀流のスーパースターを義理の兄に例えながら、自らの一撃を振り返った。
スイングスピード強化の成果…大谷に「なんとか近付きたい」
この日は4打数3安打2打点1四球に大暴れだったが、ここ5試合で15打数7安打と好調をキープ。ダイヤモンドバックスとの3連戦ではアレナド、ゴールドシュミットというリーグ屈指の強打者が揃う中、4番、4番、3番と打線の中軸を託されている。3試合で6四球と出塁率も一気に高めている。「最も恐れられる中軸打者? ノー。全然だよ。変化球が多かったので、我慢強く打てたんだ」とニヤリと笑った。
オフには大谷と同じシアトルのトレーニング施設でスイングスピード強化に努めているが、その成果は確実に出ているようだ。
「ショウヘイのホームランはとてつもないのが多い。凄くワクワクさせられるんだよ。なんとか(パワーも)近づきたいと思っている。彼はアンビリーバブルだからね」
7回2死の守備では華麗なスライディングキャッチを披露。敵地スタンドからは巨大な「ヌーイング」も随所に飛び出した。二刀流のスーパースターの“弟分”は攻守に渡る躍動でチームに貢献している。
(Full-Count編集部)