大谷翔平、ナ・リーグ移籍でも「ア・リーグMVP」 名物記者が断言する2つの理由

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ジャッジ、トラウトら大物が長期離脱、バリー・ブルーム記者「オオタニを脅かす存在がいない」

 エンゼルス・大谷翔平投手の去就問題は、8月1日(日本時間2日)のトレード期限前に全米から熱い視線が注がれている。26日(同27日)には、放出しないのではないかという報道も出てきたが、仮にナ・リーグに移籍してしまえば、両リーグトップの36本塁打などア・リーグでの記録は打ち止めに。2度目の受賞が有力視されるMVP争いで更なる記録を積み上げることはできない。それでも、米メディア「スポルティコ」のバリー・ブルーム記者は「今日ナ・リーグに移籍しても、ア・リーグMVP受賞は明確」と太鼓判を押している。

 米国のスポーツ局では大谷の去就問題がホット・トピックになっている。ドジャースなどナ・リーグの強豪チームに移籍した場合、ア・リーグでの個人タイトル争いで大きな影響が出てくる。打者としてはリーグトップの36本塁打に加え、同2位の77打点、同6位の打率.299。投手としても同10位タイの8勝、同3位タイの148奪三振、同14位の防御率3.71などア・リーグでの記録がストップしてしまう。

 仮に大谷がナ・リーグ移籍になったとしても、ブルーム記者は2度目のMVP受賞は揺るがないという。MLB公式サイトの記者時代に日ハム所属時の大谷に2度インタビューしたことがある名物コラムニストはこう断言した。

「ア・リーグではオオタニを除いてMVPを狙える選手が他に2人しかいない。ジャッジかトラウトだが、この2人が長期離脱してしまった現状で、オオタニを脅かす存在がいない。このデッドラインでナ・リーグにトレードで移籍しても、ア・リーグMVP獲得は間違いない。確実だと思う。ア・リーグでのシーズンが今日途切れてしまったとしても、ア・リーグMVPの投票権の持ち主なら確実にオオタニに投票する」

米メディア「スポルティコ」のバリー・ブルーム記者【写真:編集部】
米メディア「スポルティコ」のバリー・ブルーム記者【写真:編集部】

投打で異次元の成績「ベーブ・ルースとの比較も不要だ」

 残り2か月をナ・リーグでプレーすることになっても、ここまでの二刀流の躍動でア・リーグMVPの大本命だとブルーム記者は言い切っている。

「短期間でここまでの成果。誰とも比較できない存在になった。個人的にはベーブ・ルースとの比較も不要だと思う。彼も大谷の仕事を成し遂げることはできなかった。ルースはレッドソックス時代に外野手と投手。ヤンキースに移籍後は5試合しか登板していない。大谷はDHと投手でオールスターに選ばれている。マウンドと打席で卓越しているんだ。オールスター前に35本塁打、130奪三振は圧倒的だ」

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手、エンゼルスのマイク・トラウト外野手という名手の故障離脱に加え、ブルーム記者は前代未聞の二刀流の躍動で、MVP争いでライバルはなしと言い切る。

「投票者にはそれぞれの考えがあるだろうけど、私はすでに彼がMVPと考えている。今日ナ・リーグに移籍したとしても明確なMVPだ。比較対象者がいないんだから!」

 ブルーム記者は確信に満ちた様子だった。

(Full-Count編集部)

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