大谷翔平を残留させる決断は「理解しづらい」 番記者が懸念する“6日間の勇み足”
エンゼルスの番記者「8月1日には、状況が大きく変わっているかもしれない」
エンゼルスが決断したとみられる大谷翔平投手の残留に、様々な意見が渦巻いている。米誌スポーツ・イラストレイテッドが26日(日本時間27日)に「エンゼルスは球団内部で議論した結果、オオタニをトレードしないことを決めた」などと報道。8月1日(同2日)のトレード期限まで1週間弱を残した中での意思決定に、米メディア「ジ・アスレチック」でエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者は「理解しづらいタイミングだ」と首を傾げている。
ブラム記者が疑問を抱いたのは、決断の時期。「(トレード期限の)8月1日には、チームのプレーオフ争いの状況が大きく変わっているかもしれないからだ」と指摘する。ぎりぎりまで状況を見極めての判断でもよかったのではないかという。
現在エンゼルスはワイルドカードで、プレーオフ出場圏内とは4ゲーム差。この日のタイガース戦は中止となり、翌7月27日(同28日)にダブルヘッダーで実施。28日(同29日)からはワイルドカードで3位にいるブルージェイズとの3連戦。仮にスイープされるようなことがあれば、一気に雲行きは怪しくなる。
大谷を放出し、多数の有望株を得て再建に舵を切るのか、今季是が非でもプレーオフをつかみとるのか……。究極の判断だからこそ、最後の最後まで吟味すべきだったとの意見も頷ける。ただ、ブラム記者は「そもそもオオタニがトレードされる可能性があるとは思えなかった。よくも、悪くも」とも。この決断が勇み足にならないことを祈るほかない。
(Full-Count編集部)