二刀流を成功させた“エ軍の功績” 6年間の試行錯誤…大谷翔平が再契約する可能性
LAタイムズのシェイキン記者「論外かと言えば、私はそうは言わない」
大谷翔平投手がエンゼルスと再契約する可能性を、地元紙の記者が指摘している。今夏のトレード放出がなくなり、今季終了後にはFAになる。これまでの米メディアの報道では、再契約の見込みは高くないと見られてきたが、「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シェイキン記者は、「論外かと言えば、私はそうは言わない」と語っている。
米放送局「MLBネットワーク」の番組「ハイ・ヒート」に出演した同記者は、エンゼルスがトレードで放出しなかったことに理解を示す。「エンゼルスは再建中ではない。トラウトが来年もいる。彼らが勝とうとしていることがそんなに悪いことだとは思えない。そうは思わないか?」と、大谷を有望株に交換することは得策ではなかったと言う。
さらに、「それ(再契約の確率について)が分かっているのはショウへイ・オオタニだけです」と前置きした上で興味深い考察をしている。エンゼルスの関係者が以前、「彼はここ(エンゼルス)が気に入っている。ここは居心地が良いし、彼は南カリフォルニアのビーチの近くに住んでいる」と語ったことをあげ、大谷が残留を選ぶ理由を紹介している。
大谷はエンゼルスで6年目。「エンゼルスは長年にわたって彼の要求に応えてきた。私は覚えている」と、二刀流を成功させた功績をあげる。1年目のスプリングトレーニングでは結果を残せなかったが、「マイナーに降格させたチームもあっただろう。だがエンゼルスはそうはしなかった。彼らは、彼のスケジュールに合うよう、彼と取り組んだ」と指摘している。
その後も試行錯誤しながら、徐々にリミッターを解除してきた。「それが多く休ませることであれ、特定の日に投げない、打たないということであれ……彼はその両方とも誰よりもうまくやる。彼はここで何の文句もない。彼は勝ちたいだけだ。オオタニが長い目で見てここで勝てると思うかは、彼にしか答えられない質問だが、エンゼルスが完全に論外かと言えば、私はそうは言わない」と、持論を展開した。
(Full-Count編集部)