大谷翔平、エンゼルスと契約延長? 異例の登板1日前倒しが示した“最高”の環境
7月下旬に大谷の登板日1日前倒し、他球団なら難しい二刀流第一の起用法
メジャーリーグは1日(日本時間2日)米東部時間17時にトレード期限を迎え、エンゼルス・大谷翔平投手の残留が確定した。今オフにフリーエージェント(FA)となり、再び去就問題が再燃するのは確実。6億ドル、7億ドル(約860億円、約1000億円)とも言われる争奪戦が待っている。エンゼルスはペリー・ミナシアンGMが「We Love Shohei」と再契約を目指すが、ここに来て、とてつもない“大谷愛”を感じる。
驚きでしかなかった。7月26日(日本時間27日)。敵地・タイガース戦が悪天候により順延となり、球団広報からフィル・ネビン監督のZOOM取材の連絡が回ってきた。コロナ禍では当たり前だったが、久々のオンライン取材。指揮官は開口一番、大谷を27日(同28日)のタイガースとのダブルヘッダー初戦で先発させると明らかにした。その直後だった。報道陣の反応を楽しむかのように目を見開いた。
「ワオ! みんなの驚いた顔を見てくれ」
日米メディアが驚いたのも無理はない。当初、大谷は28日(同29日)の敵地・ブルージェイズ戦で登板することが決まっていた。大谷とネビン監督は1日に2試合DHで出場した後にトロントへ移動し、翌日に先発登板することの負担が大きいと判断。急遽、登板日を1日前倒しにしたのだ。
「ショウヘイの提案だ。自分の体のことを誰よりも知っている。ベストプランだ」。ネビン監督はこう説明したが、先発投手の登板前倒しは異例中の異例。しかも、大谷は前倒しした第1試合で1安打メジャー初完封で9勝目。第2試合では打者として2本塁打を放ち、伝説のダブルヘッダーを演じた。もう、さすがとしか言いようがない。