大谷翔平が「これ以上投げられないと…」 4回緊急降板、ネビン監督が理由明かす
4回限りで降板も…8回の第4打席にメジャー一番乗りの40号
■マリナーズ 5ー3 エンゼルス(日本時間4日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地で行われたマリナーズ戦の8回の第4打席に6試合ぶりの40号ソロを放った。メジャー一番乗りでの大台到達で、2021年以来自身2年ぶり2度目。投手としては右手のけいれんで4回緊急降板して10勝到達はお預けとなった。フィル・ネビン監督は「『手がけいれんしている、これ以上投げられない』と言ってきた。なので降板させなければならなかった」と説明した。
大谷は初回、味方の失策などで無死一、三塁のピンチを招いたが無失点に切り抜けた。3、4回も走者を背負いながらホームは踏ませず、4回までに59球を投げて3安打4奪三振1四球無失点だった。
「右手中指がけいれんしていて、彼が自分では指を真っ直ぐにできなかった」と当時の状況を明かした指揮官は「彼の体については、彼の言うことを私はずっと信頼してきた。もう投げられないと言うなら、我々は彼をもう投げさせることはできない」と心配顔だった。
それでも2-1の8回1死、右腕・キャンベルの内角フォーシームを豪快に右中間に運ぶ40号。初回の第1打席は右前打。第2打席は四球を選び、0-1の6回2死では申告敬遠で勝負を避けられた。出塁すると、続くクロンの打席で二盗をマーク。そして中前打で同点のホームを踏んだ。勢いづいた打線は続くムスタカスが勝ち越し二塁打を放った。しかしチームは9回に守護神のエスペデスが満塁弾を浴び、衝撃的な敗戦を喫した。
大谷の今後について、ネビン監督は「指(のけいれん)なので、私はさほど心配はしていない。打つ方は問題なかったことは明らかだし、今後2日間で彼を試してみる。普段は登板のあと2日ほどは投げない。今回は指でけいれんが止まらなかったが、腕は何ら問題はない。それはいい兆候だ」と話した。
(Full-Count編集部)