大谷翔平、3か月休みなし 隠せない疲労の色…負けられないエ軍に休養日問題が再燃
大谷がレギュラーシーズンを欠場したのは5月3日のカージナルス戦が最後
■マリナーズ 5ー3 エンゼルス(日本時間4日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地・マリナーズ戦に「2番・投手」で投打同時出場し、8回の第4打席で6試合ぶりとなる40号ソロを放った。2打数2安打2四球1盗塁で打率.310。投球では4回3安打無失点と好投したが、「右手中指のけいれん」のため緊急降板。10勝目と2年連続の2桁勝利&2桁本塁打の偉業達成はお預けとなった。
試合後の囲み取材。大谷が珍しく「疲労」を口にした。けいれんの原因を問われた時だった。
「1番は疲労じゃないかなとは思います。単純に連戦というのもありますし、移動が含まれて、そういうところもあると思いますけど。できる限りの体調管理はしているので、その中で出られるという判断ではあった。結果的にこういう形になってしまって申し訳ないなという感じです」
チームは16連戦の10戦目。3時間の時差がある東海岸のデトロイト、トロント、アトランタと敵地を転戦し、前夜に戻ってきたばかりだった。報道陣の囲み取材。宙をさまよう二刀流の視線に疲労の色がにじんだ。
試合前はむしろ“好調”だったという。「調子は良かったと思うので、出力も高かった」。だが、「疲労」が徐々に二刀流を襲っていく。「長いイニングを投げられないのは計算ミスではありますけど、そういう余裕はなかった」。本音を吐き出した。
今季は3月にWBCで真剣勝負。開幕から二刀流でフル回転してきた。そして、後半戦はトラウトら主力がいない中でポストシーズン争い。レギュラーシーズンで最後に欠場したのは3か月前の5月2日(同3日)の敵地・カージナルス戦だ。
「もちろん相談して決めたことではありますけど、皆いっぱいいっぱいな状態でプレーしていますし、休むような試合と言ったらあれですけど、そういう試合はないと思う。できるなら1試合1試合、全部出たいなと思います」と語ったが……。異次元のプレーを見せる大谷も“鉄人”ではない。戦線離脱を防ぐべく、エンゼルスには対応が求められる。