不規則に跳ね上がる打球は「一体何なんだ」 野手置き去りの“本塁打”は「最もクレイジー」
レイズのレイリーがオラクル・パークで放った“奇妙に弾む”ランニング弾
■レイズ 6-1ジャイアンツ(日本時間17日・サンフランシスコ)
まるで「捕まえられるなら捕まえてみて~」と追いかける野手たちを嘲笑うかのように、打球は不規則に跳ね上がった。独特の形状のスタジアムだからこそ、生み出されたランニングホームラン。ファンからは、「一体何なんだ」「これまで見た中で最もクレイジー」と驚きと笑いのコメントがあふれた。
驚愕の“一発”を放ったのは、レイズのルーク・レイリー外野手だ。16日(日本時間17日)の敵地・ジャイアンツ戦の6回に代打で登場すると、ロス・ストリップリング投手の高めの球を振り抜き、打球は高々と右翼方向へ舞い上がった。しかし、ここは独特の形状のオラクル・パーク。25フィート(約7.6メートル)の高いレンガ色の壁に当たって跳ね返ったボールは、さらに低い緑色のフェンス上部でポーンと弾み、守る外野手2人を置き去りにしてレフト方向へ転々。その間にレイリーは悠々とダイヤモンドを1周、球団史上初の代打ランニングホームランとなった。
米メディア「ジョムボーイ・メディア」がX(旧ツイッター)に動画を投稿すると、「ニューヨークで壁にブチ当たって、ロサンゼルスまで転がったようなもん」「これまでに見た中で最も馬鹿げたバウンド」「たとえ何千回トライしても、このバウンドは起こらない」と仰天のコメントが殺到。「面白い跳ね方を生み出す、奇妙な形状のスタジアムが好き」との言葉もあった。MLB公式は、「メジャー30球場中29の球場では、レイリーの打球は簡単にフェンスを越えただろう、しかし、オラクルパークは違う」と言及している。