通算140発・佐々木麟太郎、今夏はノーアーチで涙… 9回に猛攻も仙台育英の前に散る

花巻東・佐々木麟太郎【写真:共同通信社】
花巻東・佐々木麟太郎【写真:共同通信社】

9回最終打席は二ゴロ、懸命のヘッドスライディングも及ばず

 第105回全国高校野球選手権は19日、大会第12日の準々決勝4試合を阪神甲子園球場で行い、第4試合に登場した花巻東(岩手)は、仙台育英(宮城)との“東北対決”に9-4で敗れ、2013年以来のベスト4進出はならなかった。高校通算140本塁打のプロ注目スラッガー・佐々木麟太郎内野手(3年)は4打数無安打に終わった。

 昨夏王者に挑んだ花巻東だったが、3、4回に続けて4点を奪われて大量リードを許した。打線も、湯田統真投手(3年)からの小刻みな継投の前に沈黙。9回に4点を返す猛攻を見せたものの、及ばなかった。「同じ東北勢で戦えることは楽しみ」と語っていた佐々木麟も、第1打席は投ゴロ、第2打席は空振り三振、第3打席は四球を選ぶも、8回の第4打席は見逃し三振に倒れた。9回の猛攻で5度目の打席が回ってきたが、右翼前に抜けるかと思われた打球を相手二塁手が好捕。佐々木麟は懸命のヘッドスライディングを見せたが、わずかに届かなかった。

 佐々木麟は春先からの背中の違和感の影響で、今夏は岩手大会から本塁打はなく、8日の宇部鴻城(山口)との1回戦では3安打したものの全て逆方向への単打。13日のクラーク国際(北北海道)との2回戦はノーヒット。17日の智弁学園(奈良)戦では痛烈な打球を放つなど3安打と復調気配を見せていたが、この日も無安打と、待望の“141本目”は生まれず。初の甲子園の2年春の選抜でも市立和歌山戦で無安打に終わっており、甲子園では5試合で本塁打を放つことはできなかった。

 勝った仙台育英は4番・尾形樹人捕手(3年)が7回に左翼席に本塁打を放つなど、3安打3打点の活躍。打線全体でも12安打と打棒を振るい、9回の反撃も3点に封じた。2005年の駒大苫小牧(南北海道)以来となる夏連覇へ、あと2勝だ。

(Full-Count編集部)

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