快晴なのに大谷翔平見られず… 日本から来たファン嘆き「言葉が出ないほどショック」
22日のエンゼルス-レッズ戦がハリケーンの影響で中止に
大谷翔平投手の所属するエンゼルスは21日(日本時間22日)、ハリケーン接近の影響で同日の本拠地・レッズ戦を延期した。天候は快晴だったが、グラウンド状態が回復せず。2試合連続での日程変更となった。球場付近には試合を見られずに嘆くファンの姿があった。
元々この時期のアナハイムは雨が降りにくい。台風一過で晴天が戻ったが、フィル・ネビン監督は「外野がかなりのダメージを受けた」と延期理由を説明した。試合は23日(同24日)にダブルヘッダーで行われることに。前日は閉まっていたチームストアも開き、数十人のファンが買い物をしていた。その中には日本から来たファンも多かった。
会社員の入賀優里さんは同僚3人と旅行でアナハイムに。大谷の試合を見るために6月から計画していたが、まさかの試合延期となった。別日は予定があり観戦は泣く泣く中止。「晴れているのに、まさかこんなことになるなんて……。言葉が出ないほどショックです」と肩を落とした。「写真だけでも撮ろう」とエンゼルスタジアムを訪れた。
一方でツアーの旅程を変更し、強行観戦するファンの一行も
一方、旅程を無理やり変更して試合観戦するファンもいた。鹿児島にある南日本銀行脇田支店とその顧客は約20人で研修旅行でロサンゼルスに。当初はこの日に試合を観戦し、翌日にラスベガスへ行く予定だったという。
試合が延期になり、一同は落胆したが、支店長の鮫島勝昭さんは「やっぱりエンゼルスが一番なので。野球少年もいるので、何としても見たいなと」。ツアーの添乗員さんと相談し、翌日の試合に振り替えた。そのため、試合終了後に約5時間、バスでラスベガスに移動することになったが、皆賛成だったという。
日程がずれたことにより、空いているチームストアでゆっくり買い物ができた。「逆に良かったかもしれません」と笑う。明日が待ちきれない模様で、「ぜひとも大谷選手には1本、本塁打を打ってもらいたいですね」とエールを送っていた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)