夏連覇の夢破れた仙台育英 指揮官は先頭打者HRに脱帽「球場が慶応空間になった」

仙台育英・須江航監督【写真:小林靖】
仙台育英・須江航監督【写真:小林靖】

初回先頭打者弾を機に主導権を握られ…史上7校目の夢潰える

 第105回全国高校野球選手権は23日、阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、史上7校目の夏連覇を目指した仙台育英(宮城)は、2-8で慶応(神奈川)に敗れた。試合後、須江航監督は「丸田くんの本塁打が大勢を決めたというか。球場の空気も慶応空間になった」と、試合の流れを決定づけた慶応の1番・丸田湊斗外野手の一発に脱帽した。

 春の選抜のリベンジを夏の決勝の舞台で果たされ、「強かったですね、はい」と慶応の力を認めた指揮官。試合の鍵を握った場面として挙げたのが、初回の丸田の一撃だ。「うちが湯田(統真)を先発させたにもかかわらず、先制されてしまった。丸田くんの本塁打が大勢を決めたというか、球場の空気も慶応空間になったというか。100年の歴史の中で初めての(夏の甲子園決勝の)先頭打者本塁打ならば、打ったほうを褒めるしかないです」とライバルのリードオフを褒め称えた。

 2年続けての深紅の大優勝旗の「白河の関越え」の夢は果たせなかったものの、「2年連続決勝の舞台に立てるなんて奇跡」と須江監督。「金メダルと銀メダルの2つを持ってるなんて幸せな人生だなって思います」と語り、暑い夏を戦い続けたナインを労った。

(Full-Count編集部)

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