前代未聞の出来高264億円… 大谷翔平が得る“権利の山”、米メディア予想の新契約

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

米老舗メディア「報奨金構造は80イニングからスタート」

 エンゼルスの大谷翔平投手は右肘の内側側副靭帯の損傷が発覚し、投手としては今季登板しないことが決まった。今オフFAとなるため、その去就に影響を与えることは必至。米老舗メディア「スポーティング・ニュース」は、4億5000万ドル(約659億円)は保証+出来高ボーナスが付く契約となることを予想した。

 巨額契約が見込まれていた大谷の契約はどうなるのか。同メディアは「出来高部分がつくだろうし、契約破棄権もつくだろう。報奨金もつくだろう。もしかすると我々が今まで見たこともないような微調整部分や思わぬ要素もあるかもしれない。オオタニが新しい境地を切り開くのは初めてではないわけだ」と分析した。

 その上であげた予想は、10年契約で、4億5000万ドル保証。その後にチーム側が選択権を持つ1年3000万ドルがつき、その1年を選択しない場合は1000万ドルでチームが契約を買い取るというものだ。2年目、4年、そして6年目の後には選手側が契約を破棄できる権利が付き、これに加えて、健康状態に基づいてピッチングの出来高部分が最大1億8000万ドル(約264億円)付くものだ。

 怪我や年齢など既存の問題を抱える先発投手は、投球回数や先発試合数に応じて報奨金をもらうケースがある。「これは推測だが、(大谷の契約の)報奨金構造は80イニングからスタートして、25イニングから30イニングごとに報奨金が増えていくだろう。もちろん、先発試合数に応じた報奨金も好まれるかもしれず、こちらは12試合先発から始まって、17、23、28試合ごとに付くだろう」とした。

 その額は「小さくはないだろう。25万ドルずつというものではなく、ピッチングに関しては巨額の出来高となる。設定した数字をクリアするごとに何百万ドルも付くだろう。となれば、彼の契約には、健康でピッチングができれば毎年何千万ドルもの額が加算されることになる」と指摘する。

複数の契約破棄権が付く可能性…チーム状況次第ではFAの選択も視野に

 では、なぜ大谷側に契約破棄権がつくのか。これについては「契約破棄というのは、選手が契約の残りを破棄してFA市場に出ることを可能にするものだ。オオタニがサインする契約はどんなものであれ、少なくとも契約破棄権が1つは付く可能性が高いし、おそらくは複数付く。彼は、理由は何であれ不振に陥って再建期に入るようなチームと10年間も契約に縛られるようなことはしない。よって、2シーズン後の契約破棄権が付くのがほぼ確実。トミー・ジョン手術を受ければ2024年は投げないので、投手復帰する最初の年(2025年)は予想しにくい。でも2025年シーズンが終わるころにはオオタニ自身、そして球界全体も、彼がその後どんな投手になるのかが見えてくるだろう」と予想した。

 これらの理由により、今回の怪我があっても大谷の契約は短くても8年から9年になることが濃厚。そして「本契約部分より平均年俸を低く設定した1年か2年のオプション年がつくが、その部分をチーム側が選択しない場合の契約買い上げ金はかなり高くなる。もし彼が契約のオプション年を迎える段階で健康的とはほど遠い状態でも、彼の市場性の高さだけからして、チーム側が契約を選択しなければ驚きだ」と見通した。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY