大谷翔平が靭帯損傷 “複数回のTJ手術”から復活の可能性は…475試合に登板した鉄腕も
大谷は2018年10月にトミー・ジョン手術を受けている
エンゼルスの大谷翔平投手は、右肘の内側側副靱帯の損傷が発覚し、今季は投手としてプレーしないこととなった。現在はセカンドオピニオンを仰いでいる状況だが、内側側副靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)となれば、大谷は2度目となる。リハビリには約1年かかると見込まれるが、近年は多くの投手が受けており、その中には複数回の手術を経て、活躍している選手もいる。
MLB公式は、大谷の負傷後、同手術を複数回受けた投手の明暗を特集した。レンジャーズのネイサン・イオバルディは、プロ入り前の2007年に1度目の手術を受けていた。2016年に2度目の手術を受け、2017年は全休。2021年には11勝を挙げ、今季は7月後半に離脱するまで防御率リーグトップを走っていた。
メジャー通算733試合に登板し、WBCにもメキシコ代表として2度出場したホアキム・ソリアも、複数回の手術を経験している。ドジャースと契約していた19歳の時に1度目の手術を受け、その後ロイヤルズでは守護神として活躍。2012年に2度目の手術を受けたが、復帰後は2021年までに475試合で69セーブをマークした。
ダニエル・ハドソンは、2011年に33試合で16勝を挙げた後、2年連続で手術を受けた。復帰後は中継ぎに回り、2015年からは3年連続で60試合に登板するなど、怪我の影響を感じさせない活躍を見せた。
手術後、活躍ができないケースも
一方で、複数回の手術から復活できなかった選手もいるのは事実だ。マーリンズなどでプレーしたジョシュ・ジョンソンは、2006年に12勝を挙げ、2007年に1度目の手術を受けた。その後2009年に15勝、2010年に11勝と復活したが、2014年に2度目の手術を受け、その後はメジャーで登板することはなかった。
ブランドン・ビーチーは、2011年にブレーブスで7勝を挙げて才能の片鱗を見せた。翌2012年も13試合で5勝5敗、防御率2.00と好投を見せていたが、6月に手術を受けた。2013年に復帰して5試合に登板も、2014年開幕前に2度目の手術を受けることになった。以降はメジャーで2試合しか登板できなかった。
大谷は、2018年はシーズン終了後に手術を受け、完全に復活したのは2021年だった。患部の状態にもよるが、少なくとも来年は二刀流として満足なプレーは出来ないことになる。今後どのような決断を下すのか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)