大谷翔平へ「力強い姿で戻ってきて」 対戦心待ち…ハーパーが二刀流復活に“金言”

エンゼルス戦前の取材に応じたフィリーズのブライス・ハーパー【写真:川村虎大】
エンゼルス戦前の取材に応じたフィリーズのブライス・ハーパー【写真:川村虎大】

ハーパーも昨年11月にトミー・ジョン手術を受け復活「深刻でないことを祈る」

■フィリーズ ー エンゼルス(日本時間29日・フィラデルフィア)

 フィリーズのブライス・ハーパー外野手が28日(日本時間29日)、敵地・エンゼルス戦前に取材に応じた。右肘の靱帯損傷で投手としては今季絶望となった大谷翔平投手へ「彼が投打両方を続けられることを、僕は願っているよ」とエールを送った。

 大谷は2018年に1度目のトミー・ジョン手術を受け、翌2019年は投手を全休している。今回は前回の損傷部位とは別の箇所で、2度目の手術の可能性も噂されている。「そこまで深刻でないことを祈っているよ。手術をする必要がなければいいけど」と慮った。

 ハーパー自身も昨年11月にトミー・ジョン手術を受け、今年5月に復帰した。野手と投手では違うとはいえ、わずか160日での超高速復帰。助言を問われると「彼は既に経験済み。誰かが怪我をすれば、(その選手の)気持ちを察するもの」としつつも、自分の経験を踏まえ語った。

「体調がいいと感じる日もあれば、そうでない日もあるということを理解するということ。1日1日をそのまま受け入れ、可能な限りの準備をすること。復帰するために最良の機会を生ませるためにね」

 一方で、二刀流を行う難しさも考慮する。「彼の体は、球界の多くの選手とは違う働き方をする。投打両方をするわけだから。それに、若い頃に(二刀流をするために)努力をする機会を人々に与えてくれる」と語った。

 大谷は今オフFAになる。去就に注目が集まるが、ハーパーは勧誘せず見守るつもりだ。「彼が手術を受けることになっても、そうでなくても、これまでのように力強い姿で戻ってきてほしい。そして、彼に相応しいFA契約を手にすることも願っている」。今年の投手・大谷との対戦はなくなったが、再び対戦できることを心待ちにした。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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