打者専念でも大歓迎…大谷翔平、NYに与えた強烈インパクト「打線を一変させる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

25日からの敵地でのメッツ3戦では異例のチャントで迎えられた

 エンゼルスの大谷翔平投手は、敵地で行われた25日(日本時間26日)からのメッツ3連戦でファンから「未来のメッツの一員!」とのチャントで迎えられるなど、異例の歓迎を受けた。右肘の内側側副靭帯の損傷が発覚し、今季中の登板はなくなったが、オフにFAとなることから注目度は増すばかり。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「怪我での不透明感が漂う最中に価値を見せた」と評した。

 シティフィールドのファンの一部は、大谷が打席に入ると「未来のメッツの一員!」とチャントし、8回には「ショウへイが欲しい!」と大合唱した。また「SIGN OHTANI(大谷と契約せよ)」と書いたボードを持つ人も。スタジアムは満員の3万8271人動員したが、背中に「Ohtani」と書かれたエンゼルスのレプリカユニホームを着たファンもいた。

「その目を見張るほど優れた二刀流の能力が内側側副靭帯損傷で一時的に停止した状態であっても、オオタニはニューヨーク・シティに、自身があまりに価値がある理由を見せた」と同メディア。さらに「冬を前に、メッツのようなオオタニを狙う可能性のあるチームは、この驚くべきショーが2024年以降も続くことを願いながら、どれだけ彼に投資するかを決めなければならない」と説明した。

 大谷が打者だけになったとして、いくらが妥当なのかという疑問があがっているとしつつ「メッツ周辺の人々は、少なくとも現段階では、あらゆる可能性を排除すべきではないと示唆している」とキッパリ。今夏のトレード期限に、複数の有望株と引き換えにマックス・シャーザーやジャスティン・バーランダーをトレードしており「コーエン(オーナー)はメッツが2024年に『大いに他と競れる』チームになる予定だと繰り返している。トレード期限の数日後、彼は『私は競るのが好きなんだ。私はチャンスを狙っている。なのでこの冬どうなるか様子を見る』といった」と明かした。

 メジャー屈指の“金満球団”と言われるメッツ。「億万長者が、他のオーナーが今まで手にできなかったような大金を使ってチームを運営しつつ、自身のことを『チャンスを狙っている』と言い続ける限り、コーエン氏のチームはどのスター獲得に関しても潜在的に妥当な候補だと言えるだろう」と指摘した。

 来季に向けてのメッツの課題は投手陣だが、三塁、左翼、指名打者にも問題はあると記事は言及。「オオタニはメッツの打線を含め、どの打線をも一変させることができる」「もし投球を諦めるなら、ゆくゆくは野手として守りに就かなければならないかもしれない。2つのチームの選手評価担当者は、そうなれば、オオタニは意欲もスピードも運動能力もあるので、平均以上の野手になるだろうと躊躇なく話した。なのでもしオオタニが投げないとしても、メッツのようなチームは指名打者専門の選手にお金を払うということにはならないかもしれない」と仮に野手一本だとしてもその価値を高く評価する。大谷の今後は不透明だが、メッツにとって3連戦でのインパクトは大きかった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY