大谷翔平、守護神転向の仰天プラン 投手充実の有力球団…打者専念でも「歴史作れる」
マリナーズ地元紙「シアトル・タイムズ」が大谷獲得への現実味が増したと言及
今オフにFAとなるエンゼルス・大谷翔平投手の獲得を目指す球団として、西海岸のチームが有力候補に挙がっているが、そのうちの1つがマリナーズだ。過去にもイチローや佐々木主浩、岩隈久志など日本選手が活躍してきた球団だが、今こそ「大谷のマリナーズ入りには道理がある」と地元メディアは訴えている。
マリナーズ地元紙「シアトル・タイムズ」のマット・カルキンズ氏が28日(日本時間29日)に、「ショウヘイ・オオタニのマリナーズ入りが、今、より理にかなう理由」というタイトルで寄稿。右肘の内側側副靱帯損傷により投手としては今季絶望となった今こそ、「(球団と大谷の)双方にとって、理想的なフィットになる可能性が出てきた」と言及。その要因として4つのポイントを挙げた。
1つ目は「勝てるチーム」であること。マリナーズは現在ア・リーグ西地区首位だが、その位置にいられるのは、「投手陣(の多く)をファームから育成し、それが、今やメジャーでベストの防御率をマークすることにつながった」から。エースのルイス・カスティーヨ投手とも長期契約を結び、野手にも昨年の新人王、フリオ・ロドリゲス外野手という若手スターがいることもメリットだと記した。
2つ目は「歴史を作るチャンスがある」こと。マリナーズはワールドシリーズで優勝した経験がなく、もし大谷が入団して初優勝に貢献すれば、「マリナーズは、彼を即ロイヤルティー(王族)にしてくれる」と言及した。
3つ目は、「金銭面で獲得が現実的になる」可能性だ。故障前は、大谷との契約には7億ドル(約1014億円)以上が必要とも予想され、マリナーズにはそれだけの資金力がなかったが、現在では、「かなりの高額だろうが、数週間前に考えれていたような天文学的な数字ではないだろう」とカルキンズ氏は推測。
そして4つ目が、「投手・オオタニを最も必要としていない球団」ということ。1つ目で言及したように投手陣が好調であるため、「投球量が問題なら、クローザーに転向することもできる。T-モバイル・パークで9回裏にマウンドに向かう彼の姿を想像してみてくれ」と記している。
もちろん、大谷の故障は衝撃的な出来事ではあったが、「怪我とマリナーズの好調ぶりとの巡り合わせで、オオタニの獲得への可能性が高まった」とカルキンズ氏。7月のオースルターゲームの際、マリナーズ本拠地に、大谷への「カム・トゥ・シアトル」コールが巻き起こったのは記憶に新しいが、果たしてそれが現実のものとなるのだろうか。
(Full-Count編集部)