夢が叶わなかったエ軍…違う意味で「POにインパクト」 放出した選手は“争奪戦”か
エンゼルスが主力6選手をウェーバーにかけたと複数メディアが報道
大谷翔平投手が所属するエンゼルスはルーカス・ジオリト投手、ハンター・レンフロー外野手ら主力6選手をウエーバーにかけたと複数の米メディアが伝えた。トレード期限までに大型補強を行ったにもかかわらず、8月はまさかの7連敗スタート。29日(日本時間30日)の試合前の時点で25試合で18敗と、プレーオフ進出は絶望的となった。
ウェーバーにかけたと伝えられたのは、ルーカス・ジオリト投手、ドミニク・リオン投手、元ソフトバンクのマット・ムーア投手、レイナルド・ロペス投手、ハンター・レンフローとランダル・グリチック両外野手の6選手。今後はエンゼルス以外の29チームが、31日(同9月1日)までに加えたい選手(複数も可)に対して獲得の意思を表示でき、その中で勝率が最も低いチームが当該選手を得ることになる。
米スポーツ局「FOXスポーツ」は、いずれの選手も「プレーオフ進出の可能性があるチームに獲得される可能性がかなりある」と指摘。「ジオリトとグリチックはアナハイムでの1か月は大いに苦戦してきたが、ともにそれぞれのポジションでトレード候補になっていた選手の中では1番の選手と見なされていた。レンフローの今季の打率はリーグ平均をわずかに下回っているが、この3年間で78本の本塁打を放っている。ロペスとムーアはともにプレーオフ争いをしているチームのブルペンを強化できる」と、分析した。
プレーオフ進出を目指す他のチームにとっては、トレード期限が終わった時期に、即戦力を獲得できるまたとないチャンスだ。「結果的に、エンゼルスはポストシーズンにインパクトを与えることになるかもしれない。ただし、それは彼らが思い描いていた形で、にはならないが」。大型補強で勝利を積み上げる未来を夢見ていたエンゼルスだったが、その願いは叶わず、チームを“解体”する形となってしまった。