最低731億円で「東海岸や中部にも可能性」 大谷翔平のFA事情は…米敏腕記者が分析
右肘靭帯損傷も…ヘイマン記者「依然、ナンバーワンのFA選手だ」
今オフFAとなる大谷翔平投手の去就について、MLBネットワークの敏腕記者ジョン・ヘイマン氏が分析した。米放送局「MLBネットワーク」の番組「MLBセントラル」で、金額は最低でも5億ドル(約731億円)と予想。さらに獲得の可能性がある具体的なチーム名も挙げた。
大谷は右肘内側側副靭帯の損傷が発覚し、今季は投げないことが決まったが、野手としては出場を続けている。司会を務めるローレン・シェハディさんから「昨日ショウヘイの打席を見ていました。8月29日(日本時間30日)現在、彼のFA事情はどうでしょうか?」と聞かれたヘイマン記者は「(怪我をしてしまったが)依然、ナンバーワンのFA選手だ。少なくとも、今年は球界ナンバーワンの打者。2025年まで投げないだろうと予測するが、いずれまた投げるだろう」と見通しを述べた。
続けて「彼にとってお金は重要ではないだろう。なぜなら、まだプレーを続けているからだ。もしお金の方が大事であれば、今頃プレーを止めて靭帯の損傷に関してセカンドオピニオンを受けているだろう。彼にとって大事なのは、プレーして活躍することだ」と分析する。
注目される金額については、ヤンキースと9年3億6000万ドル(約526億円)で契約延長したジャッジを引き合いに出し「6億ドル(約877億円)は手にできないかもしれないが、5億ドル(約731億円)は手にするだろう。なぜならジャッジは4億ドル(約585億円)でパドレスやジャイアンツと契約できたはずだから。(ジャッジに)匹敵するオオタニは、投手としても起用できるし、市場の人気株だ。オオタニのような選手は他にいない」とした。
一方、チームについてはどうか。西海岸が有利などと噂されていることについて司会者から聞かれると、「(エンゼルスと契約したとき)ファイナリストに選ばれた7チーム中5チームが西海岸だったから、私たちが勝手に推測しているだけだと思う。7チーム中3チームは(当時)DH制のないナ・リーグだったから、獲得するチャンスがなかった。彼に近い関係者によると、東海岸や中部にも可能性があると考えているようだ」と多くの球団にチャンスがあることを示唆。
さらに踏み込み「彼はヤンキースタジアムで投げることをあまり好まない。ある人からは、ドジャースタジアムで打つことにあまり乗り気ではないという話を聞いた。カリフォルニアが好きだからドジャースは最有力だと思っていたが、真相はわからない。レンジャーズも獲得リストに入れているかもしれないが、投手を優先的に獲得するだろう。(本拠地が広いので)タフな球場だが、ジャイアンツやパドレスも参戦し、カブスやニューヨークの2球団も獲得を狙うだろう。でも覚えておかないといけないことは、彼にとってお金はさほど重要ではないことだ」と各球団の動向を予想していた。
(Full-Count編集部)