大谷翔平は「危険増す一方」 エ軍前監督が鳴らす警鐘…打者で出場継続「理解できない」
マドン前監督「手術が必要であれば、今すぐ受けるべきだ」
エンゼルスの大谷翔平投手は、右肘内側側副靭帯の損傷が発覚して今季は登板しないことが決まったが、打者としては出場を続けている。現在メジャートップの44本塁打を放ち、初の本塁打王に向け邁進しているが、前監督のジョー・マドン氏は、出場継続に「理解できない」と否定的な見解を示した。
米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」で、司会を務めるブライアン・ケニー氏から「投球はできませんが、打撃は続けています。これは正しい判断ですか?」と聞かれると、声を大にした。
「プレーオフ争いから脱落していること、そして(万全な状態で)来年打者としてプレーさせることを考えると、正直言ってこれが正しい判断かわからない。手術が必要であれば、今すぐ受けるべきだ。私が知らない背景があるかもしれないが、(出場を続けていることは)理解できない」
さらに「彼のできることは、打者として個人成績を残すことしかない。(少なくても)来年まで投げないことがわかっているのであれば、打者として(万全の状態で)来年を迎えられるように急ぐべきだ。問題を先延ばしにしているだけで、このやり方を続けたら打者としても(怪我の)危険が増す一方だ」と警鐘を鳴らす。
大谷は今オフFAとなることから去就も注目されている。ケニー氏が「彼は新しい契約のことだけを考えて、自己中心的になれたはずです」と私見を述べると、マドン氏は「彼はそういう選手ではなく、勝つことだけを考えている。(自分の体より)エンゼルスの勝利に貢献することだけを考えている」とキッパリ否定。「私たちはプレーオフの可能性がなくなったと確信しているが、(数値的に)その可能性が消滅したとき、シーズンを欠場して手術を決断するかもしれない」と予想した。
(Full-Count編集部)