莫大な金額で「大谷翔平を獲得しなくてもいい」 争奪戦“不必要な”余裕球団

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷翔平をFAで獲得しなくても十分すぎる戦力

 今オフFAとなる大谷翔平投手は、どの球団にとっても喉の奥から手が出るほど欲しい存在には違いない。ただ、現状を考えると獲得を狙わなくても十分に強い球団もあるようで……。米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」では、その最たる球団にブレーブスを挙げている。

 大谷の去就をめぐり、元「NBCスポーツ」でスポーツキャスターのボブ・コスタス氏は「ブレーブスのようなチームは際立って見えます。ショウヘイ・オオタニを獲得しなくてもいいのです。全盛期の選手を良心的な契約で複数年で囲っているからです」と強調。ナ・リーグ東地区1位を快走するチームの充実ぶりに触れた上で「ドジャースもオオタニを獲得できる資金力がありますが、ムーキー(ベッツ)とフレディ(フリーマン)がチームに上手くフィットしています」とも述べた。

「ヤフー・スポーツ」のハナ・キーサー記者も「ブレーブスは面白い存在だわ。豊富な資金力と予算があって、年俸調停の選手に頼っている訳ではない」と同調。マット・オルソンは年俸調停中の2022年に8年1億6800万ドル(約245億300万円)で(アスレチックスから移籍後に)契約を延長し、スペンサー・ストライダーも今季に6年7500万ドル(約109億3900万円)の契約を結ぶなど、年俸調停権を得る前に決着した。不要な金銭闘争は回避しつつ、主力はしっかり囲い込んでチームを強化。もはや大谷がいなくても勝てるチームが出来上がっている。

 大谷は投手として不透明な部分が出てきたとはいえ、大枚が飛び交う争奪戦になるのは必至。どれだけ札束を積んでも手に入れたい球団がある一方で、ブレーブスのようにどっしりと余裕を持ってオフを迎えられる球団も。大谷へのラブコールは、チーム事情も絡んできそうだ。

(Full-Count編集部)

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