エ軍、主力5選手の放出で「7.3億円以上を削減」 大谷翔平FA流出も見据えた“未来”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

エ軍番記者フレッチャー氏は主力5選手の放出を評価「理にかなった動き」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスはウェーバーにかけていたルーカス・ジオリト投手ら主力5選手の他球団への移籍が決まった。今オフにFAとなるベテラン選手の大量放出でチーム総年俸を削減。地元紙オレンジカウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャー記者はエンゼルスの狙いを指摘している。

 ガーディアンズに移ったジオリトらの残り年俸は移籍先が支払う。フレッチャー記者によると、今回の主力5選手の放出で「エンゼルスは500万ドル(約7億2800万円)以上を削減」。チーム総年俸は「贅沢(ぜいたく)税の課税ラインである2億3300万ドル(約339億円)を下回ることが濃厚だ」という。

「2023年にエンゼルスが贅沢税の課税ラインを超えても、(超過1年目で)少額になっていただろうが、(課税ラインを超えたままで今季を終え)2024年も超過すれば、課税率は20%から30%に引き上がる。来シーズン、超過しても20%の課税率で済むことになる」

 フレッチャー記者は、大谷翔平投手のFA流出後も見据えた。球団は今オフにクオリファイング・オファーを提示することが濃厚だが、仮に他球団へ移籍したとしても、贅沢税の課税ラインを下回っていれば、ドラフト2巡目の補償指名権を獲得できる。課税ラインを上回っていれば、補償指名権が4巡目以降となっていただけに、チーム再建へは大きい。

 8月1日(同2日)のトレード期限前のトレード市場で“買い手”に回ったが、チームは8月に大失速。今回の主力5選手の大量放出について、フレッチャー記者は「エンゼルスの決断は業界にショックを与えた。稀な状況に陥ったが、理にかなった動きを見せた」と評価した。チームの“未来”につなげることを期待したい。

(Full-Count編集部)

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