慶応では「多分バントではなかった」 犠打のサインに驚きも…丸田が感じた役割意識

「3番・中堅」で先発した侍U-18代表・丸田湊斗【写真:荒川祐史】
「3番・中堅」で先発した侍U-18代表・丸田湊斗【写真:荒川祐史】

初回無死一、二塁から先制点につながる送りバントを決める

 高校日本代表「侍ジャパン」は1日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」でスペインとの初戦に臨み、10-0で大会規定により6回コールド勝ちを収めた。打線が爆発したきっかけは、3番・丸田湊斗外野手(慶応)の初回無死一、二塁からの犠打。試合後は「自分のチーム(慶応)で1、2番が出たら、多分バントではなかった」と役割意識を振り返った。

 爽やかな表情にも注目が集まった第1打席。丸田はサインに頷くと、バントの構えを見せた。初回無死一、二塁で先制点が欲しい場面に「自分のチーム(慶応)で1、2番が出たら、多分バントではなかった。初戦で自分たちも相手も未知数なので、1点が欲しい場面。しっかり決めないとなという意識でした」。2球目を転がしてきっちり決めると、4番・森田が先制点となる中犠飛を放った。

 丸田はこの日、2打数1安打1打点。1四球を選び、1犠打1盗塁を決めた。試合後は「自分は足が1番の武器なので」とアピールポイントを口にした。

 107年ぶりの夏の甲子園優勝に導いた慶応では「1番・中堅」が定位置だったが、この日は「3番・中堅」で出場。「みんな本当に凄い選手ばかり。与えられたところで、自分の役割を全うしようという気持ちでこのチームに合流している」と力を込める。

 初戦を快勝で突破したが「最初はトーナメントではないので、負けたら終わりという感じがまだない。甲子園ほどの緊張感を持つべきなんですけど、そこはちょっと違うかなと」とあっさり。夏を盛り上げた丸田が、秋も熱くする。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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