30発&60盗塁でもMVP危うい? 8月大爆発の刺客…歴史的接戦は「最後のひと月で決まる」

ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.(左)とドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】
ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.(左)とドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】

ドジャース・ベッツは8月に打率.455、11本塁打、OPS1.355と驚異的な成績を記録

 9月に入り、メジャーリーグも終盤戦。ポストシーズン進出を狙うチームにとっては負けられない戦いとなるが、ファンにとっての楽しみの1つは両リーグのMVP争いだ。ア・リーグはエンゼルス・大谷翔平投手が最有力候補に挙がる一方で、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が最有力候補だったナ・リーグは大混戦の様相を呈している。

 通算254勝右腕を兄に持ち、大谷マニアとして知られるベン・バーランダー氏は自身が司会を務めるポッドキャスト番組「フリッピン・バッツ・ポッドキャスト」で討論を繰り広げた。元エンゼルスのレポーター、アレックス・カリーさんから「ムーキー・ベッツはMVPを獲得しますか?」との問いかけに、目を丸くして切り出した。

「なんという質問だ。アクーニャJr.がMVPを獲得すると予想しているけど、ムーキー(ベッツ)は8月大活躍して、差を一気に縮めたよね」

 ベッツは8月に打率.455、11本塁打、30打点、OPS1.355と驚異的な成績をマーク。一方で、アクーニャJr.も史上初の30本塁打&60盗塁を達成するなど歴史的なシーズンを送っている。バーランダー氏は現時点ではアクーニャJr.をMVPに推しているようだ。「ムーキーがMVPに相応しくないとは言いたくない。ロナルドが成し遂げていることは素晴らしすぎるんだ」として、理由を力説した。

「(アクーニャJr.を選んだ理由は)継続性だ。開幕から打率.300を下回ったことがない。球界最高のチームで、切り込み隊長を担っている。1年中活躍しているんだ。球界で誰も成し遂げたことがないこと(30発&60盗塁)は、投票者に大きな印象を残す。好調が続ければ、40-70だって可能だ。30-70はおそらく達成するだろう。史上初だから認めないといけない。でも、私が彼に選んだ理由は、開幕から成績を残しているからだ」

 ベッツの逆転MVPには何が必要か? カリーさんが「私は、最後のひと月で決まると思うわ。ムーキー(ベッツ)がまた今月も球界最高のひと月を過ごしたら、彼を選ばないといけないわ」と話すと、バーランダー氏も「そうだね。そうなれば、間違いなくムーキー(ベッツ)がMVPだ」と断じた。熾烈なナ・リーグMVP争いに注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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