慶応に接戦で散った夏は「あれ以上にない負け方」 悔しさ晴らす秋「今度は世界一」

侍U-18代表・緒方漣【写真:荒川祐史】
侍U-18代表・緒方漣【写真:荒川祐史】

横浜で主将を務めた緒方「悔しさを世界大会で晴らしたい」

 高校日本代表「侍ジャパン」は1日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」でスペインとの初戦に臨み、10-0で大会規定により6回コールド勝ちを収めた。「7番・二塁」でスタメン起用された緒方漣内野手(横浜)が3打数3安打3打点と大活躍。悲願の世界一へ、奮闘する理由がある。

 夏に流した涙を、胸にしまい込んでいる。横浜で主将を務めていた緒方は7月26日、一目もはばからず号泣した。最終的に107年ぶり甲子園Vに輝いた慶応(神奈川)に神奈川県大会決勝で逆転負け。8回まで5-3とリードしていただけに、ショックが大きかった。「本当に……。あれ以上にない負け方を決勝戦で味わっているので、そこの悔しさを世界大会で晴らしたいです」。新しい目標ができ、スッキリとした表情でJAPANのユニホームを着ている。

 背番号2で躍動したこの日は「つなぐ意識を持って、毎打席立っています。(体が)開いたら負け。低く、強い打球の意識でやっています」と徹底。6回までに10点を奪ってのコールド勝ちに「淡白な攻撃にならなかったことが本当によかった」と胸をなで下ろした。

 次のゴールは明確だ。「日本一を目指してずっとやってきたんですけど、今度は世界一というもっと大きな目標ができた。そこに向けて、地に足をつけて階段を上がっていきたい」。新しい仲間たちと、最後まで駆け上がる。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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