侍U-18が2連勝、豪雨にめげず完封リレー エンドランで先制劇、馬淵野球の真骨頂

パナマ戦に先発した侍ジャパン・中山優月【写真:荒川祐史】
パナマ戦に先発した侍ジャパン・中山優月【写真:荒川祐史】

侍U-18投手陣は“奇策”も封じて2戦連続の完封勝利

 高校日本代表「侍ジャパン」は2日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」でパナマと対戦し、7-0で勝利した。投手陣の奮闘が光り、初戦のスペイン戦に続いて2試合連続の完封勝利。ベンチで馬淵史郎監督も笑顔を見せた。

 ピンチを好プレーでしのいだ。0-0と同点の3回無死一塁、先発した中山は相手打者のバントを処理すると、迷わず二塁へ送球。しかし、悪送球となって無死二、三塁とピンチを広げた。直後、投前へのバントで、三塁走者はスタートを切れず。一塁でアウトを奪う間に三塁走者が本塁に突入する“奇策”も、冷静に対処して併殺を奪った。中山は、その後の2死三塁からウォルデンを二直に打ち取り、右拳を突き上げた。

 その裏、打線が3安打を集めて先制に成功する。馬淵野球の真骨頂が見えたのは3回1死一、三塁から仕掛けた「エンドラン」だった。一塁走者の寺地がスタートを切ると、遊撃手のラヨは二塁ベースに向かって動いた。数歩だけ移動した逆をつくように小林の打球が飛び、ラヨは捕球するのが精一杯。頭脳戦に勝利した適時内野安打に、ベンチも大喜びだった。

 4回にも9番・橋本の右前適時打などで2点を追加した侍U-18代表。救援陣も2番手の木村から、高橋とつないで2試合連続の無失点リレー。3日は、ともに2連勝を飾っている米国代表と激突。悲願の世界一へ、負けられない戦いが続く。

(Full-Count編集部)

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