データが裏付ける“世界のフジナミ” わずか48人だけ…驚愕の100マイル超「121」球

オリオールズ・藤浪晋太郎【写真:ロイター】
オリオールズ・藤浪晋太郎【写真:ロイター】

メジャーで今季100マイル(約160.9キロ)以上を計測したのは48人だけ

■オリオールズ 4ー3 エンゼルス(日本時間5日・アナハイム)

 日本を代表する剛腕が、メジャー屈指の速球派として躍動している。オリオールズの藤浪晋太郎投手は5日(日本時間6日)、敵地で行われたエンゼルス戦の延長10回に登板すると、無死二塁から始まるタイブレークを9球で3者凡退に封じ、2セーブ目を挙げた。この日の最速は100.3マイル(約161.4キロ)、計4球が100マイル(約160.9キロ)の大台を突破。もっとも、藤浪にとっては100マイルは“平常運転”でもある。

 MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、同5日の試合前時点で、藤浪は100マイル以上を計122球計測。これはヨアン・デュラン(ツインズ)の395球、フェリックス・バティスタ(オリオールズ)の295球、カルロス・ヘルナンデス(ロイヤルズ)の168球、アロルディス・チャップマン(レンジャーズ)の132球に次いで、メジャー5番目の多さだという。

 さらに、藤浪が中継ぎへ配置転換された4月26日(同27日)以降に限ると、計121球でチャップマン(94球)を上回る4位に浮上する。ちなみに、今季メジャーで100マイル以上を計測したのは48人だけに限られる。藤浪以外の日本人投手では、エンゼルス・大谷翔平投手も100マイル以上を15球計測し、21番目の多さとなっている。

 藤浪は8月6日(同7日)のメッツ戦で日本人最速の102.6マイル(約165.1キロ)を叩き出すなど、メジャー1年目から記録を作ってきた。しかし、日本という枠に限らず、メジャー全体でも有数の本格派としても真価を発揮しつつある。地区首位を走るオリオールズは現在、守護神のバティスタが故障で長期離脱。“世界のフジナミ”は、持ち前の剛腕でチームを2016年以来のプレーオフに導けるだろうか。

(Full-Count編集部)

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