U-18なのに“大学生”…話題の156キロ逸材に衝撃事実 若き侍が決戦で挑む試練

U-18台湾代表・孫易磊【写真:荒川祐史】
U-18台湾代表・孫易磊【写真:荒川祐史】

台湾の予告先発、孫易磊は文化大学の1年生

 高校日本代表「侍ジャパン」は10日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」で台湾との決勝戦に臨む。9日に行われたスーパーラウンド3戦目は2-5で敗戦。決勝戦でも台湾と金メダルをかけて戦うが、相手先発はまさかの“大学生”だった。

 台湾エースの孫易磊投手は今秋から大学に進学。今月から文化大学に通う“1年生”だった。今大会で自己最速を更新する156キロを計測し、バックネット裏に座るメジャーリーグのスカウト陣を驚かせた。2005年2月10日生まれの18歳だが、大会規定でもU-18への出場が許されている。

 183センチ、81キロの恵まれた体格で剛球を投じる。今大会は8月31日に行われた開幕戦のオーストラリア戦で7回2安打無失点と好投。8三振を奪う力投で、強く拳を握っていた。今大会では、ここまで3試合に登板し、計9回2/3を無失点。10日に予定されている侍U-18代表との決勝戦では先発マウンドを託されている。

 今季から台湾プロ野球に加入し、来季から1軍参入を目指すチーム「台鋼雄鷹」の孫易伸外野手を兄に持つ逸材。また、控え捕手の林立恩捕手も今秋から大学に進学。台湾では9月入学が基本的で、大会期間中に高校から大学に進学したのだった。歳は同じだが、相手は大学生……。悲願の世界一へ、侍U-18代表は孫易磊に打ち勝つしかない。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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