初回2失点も…2回以降“変身”で日米160勝 前田健太「しっかり修正出来た」理由
6回途中5安打2失点で約1か月ぶりの今季4勝目を挙げた
■ツインズ 8ー4 メッツ(日本時間10日・ミネソタ)
ツインズの前田健太投手が9日(日本時間10日)、本拠地で行われたメッツ戦に先発して5回1/3を投げ5安打2失点で、日米通算160勝となる今季4勝目を挙げた。8月5日(同6日)以来、約1か月ぶりの白星に「今年は結構勝ちが消えたりとかあるので、勝ち負けで左右されないようには心掛けているんですけど、ついた時はつかない時よりはうれしいですね」と安堵の笑みをこぼした。
初回に先頭打者弾を浴びるなどいきなり3安打2失点。「基本的に立ち上がりが得意なタイプではないので、初回甘い球があったりとか感覚的にずれがあったりとかしました」と反省したが、2回以降はきっちり修正。その後は6回1死から四球を与えて降板するまで、得点を許さなかった。
この間に何を変えたのか。前田は「初回投げ終わった後にベンチとかにある自分の投球をみながら、フォームもだし、打たれているチェンジアップが甘いゾーンにいっていたので、チェンジアップを低めに投げることと、投球フォームの映像を客観的に見て自分の中でズレがあったのでそこはしっかり修正できたかなと思います」と明かす。
また「初回考えすぎたというか、考えすぎてフォームがゆったりすぎたりメリハリがなかったりとか。それがボールにも表れてしまった」と反省。「チェックポイントを減らしてスッキリした気持ちで投げられるように」と切り替えて投げたことが奏功した。
2021年の9月に右肘のトミー・ジョン手術から今季復帰し、これで日米通算160勝に到達。「160って節目ではないのでピンとはこないですけど……」と話しながらも「ここ数年肘の痛みがあったり手術したりとかでペース的に落ちてしまっていたんですけど、数多く積み上げられてきたことはうれしいですし、チームメートとか周りの人に助けられながら勝ち星を積み上げてこられたと思います。ただここが目標ではないですし、まだ先に目標があるので、まだ結構先ですけどたくさん積み上げられるように頑張っていきたいなと思います」と気持ちを新たにしていた。
(Full-Count編集部)