「今日だけ勝て!」 馬淵監督が選手に飛ばした檄「明日も明後日も負けて構わない」

侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:荒川祐史】
侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:荒川祐史】

実力が“四分六分”なら「勝つこともある」

 台湾(台北)で開催された「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」は10日の決勝戦で、日本が台湾に2-1で勝利。悲願の初優勝を飾った。馬淵史郎監督は「野球は100回やって100回勝てることはない。『今日だけ勝て』と言いました」と語った。

 9日のスーパーラウンドで台湾と対戦し、2-5で敗れていた。「力はどう見ても相手が上かなという感じ」とした上で「野球は100回やって100回勝てることはない。今日だけ勝て。明日も明後日も負けっても構わない。野球は、捨て身でいったらそういうこともあるよ」と選手に檄を飛ばしたという。

 実力が“四分六分”なら「勝つこともある」と指揮官。「打てなくてもミスは出るので3度くらいチャンスはある。その内の1度をモノにしたら勝てると思っていたらその通りになった」。1点ビハインドの4回に3者連続バントで逆転。監督のプランが現実のものになった。

 初めて指揮を執った昨年大会は3位。その経験が生きたという。「新たに監督をやる人は複数年で、最低2年やった方がいいと思う。2年の役目を果たしてホッとしています」。67歳の指揮官は大役を果たして安堵の表情を浮かべた。

(Full-Count編集部)

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