SNSを積極活用「喜んでサインするよ」 レオ新主砲が実感する日米ファンの“違い”
西武・マキノンは来日後にファンからの声かけが急増
西武で今季43試合で4番を務め、12本塁打を放つなど来日1年目から活躍しているデビッド・マキノン内野手。8月末に右肩痛で一時離脱したが、12日に戦列復帰し、更なる打棒が期待される。日本の野球に順応していく過程でストレスを感じたり、フラストレーションが溜まったりしたこともあったが、少しずつ異国でのプレーを楽しめるようになってきたと言う。とりわけ、アメリカとは少し気質の違うファンとの交流を楽しんでいる。
「自分が打てなかったり、活躍できなかった時でも、日本のファンの皆さんはアメリカと違い、批判したりバッシングしたりすることが少ないね」。マキノンはライオンズファンの反応をそう受け止めている。「明日、頑張ろう」といったポジティブな言葉を耳にすることが多いと言う。「相手チームであっても、いいプレーをした選手には拍手を送る。敵も味方も関係なく称賛するのが、日本のいいところだね」と続ける。
日本に来てから、プライベートな時間にファンから声をかけられることが急増した。「エンゼルスでプレーしていた頃、(本拠地に程近い)ディズニーランド・リゾートで声をかけられたことはあるけれど、ほんの何回か。日本では毎日のように、誰かしらが声をかけてくれるよ」と口元をほころばせる。「自分が外国人で目立ちやすいことも、その理由の1つだろうけれどね」と照れつつ、「日本の人たちがどれだけ野球が好きかということを表していると思う」とうなずいた。
マキノン自身、ファンの期待にグラウンドの外でも応えようとしている。自身のX(旧ツイッター)を積極的に更新。「サインが欲しいのだけれど、どうすればいい?」というファンのポストを引用し、「もし試合前後に球場周辺とか電車の中で僕を見かけたら、喜んでサインするよ」「自分のユニホームにサインが欲しいというファンの方がいたら、喜んでサインするよ」と返答。SNSは言語の壁を乗り越え、マキノンの人柄の良さがしみじみと伝わってくる。
(倉林知子 / Tomoko Kurabayashi)