大谷翔平は「どこ行った?」 空のロッカーに同僚衝撃…現場殺伐「スーパースターだぞ」
近日中に靭帯損傷した右肘の治療を受ける可能性も
■タイガース 11ー2 エンゼルス(日本時間16日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、本拠地で行われたタイガース戦を欠場した。試合後のロッカーはバット、スパイクなど野球道具が撤去された状態で、今季終了となる可能性が出てきた。今後について、球団は16日(同17日)に発表する。
突然の“別れ”のようだった。試合後のロッカールーム。異次元のプレーを支えてきた大谷のバット、スパイクなど野球道具がなくなっていた。ロッカー前にはオールスター戦で使用したボストンバックが置かれ、チームから支給される練習着がハンガーにかけられた状態。“空”の状態で、まるでシーズン終了後のようだった。
ネビン監督の取材を終えてクラブハウスに集まった日米メディア約20人は騒然。大谷のロッカーを確認した同僚のフィリップスも「彼はどこに行った? 僕は分からない」と動揺していた。米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が「彼はスーパースターなんだぞ」と、球団広報部員に今後を問い詰めるなど、殺伐とした空気も流れた。
ネビン監督が復帰を示唆していたこの日は、チャンドラー製のバットを持って球場入り。復帰への意欲をのぞかせていたが、試合後のクラブハウスには水原一平通訳の姿もなかった。球団スタッフによると、大谷は試合終了直後にクラブハウスを離れたという。
大谷は8月23日(同24日)に右肘の内側側副靱帯の損傷が発覚。代理人のネズ・バレロ氏は4日(同5日)に報道陣の取材に応じ、「情報を集め正しい決断をしなければならない。あと10日、11日だろうか」とし、14日(同15日)辺りで治療方針を決断するとしていた。近日中に治療を受ける可能性も十分ありそうだ。
メジャー6年目の今季は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの世界一に貢献した。開幕後も投打の二刀流でフル回転。投手で10勝5敗、防御率3.14を記録し、打者ではリーグ最多44本塁打を放ち、打率.304、95打点、20盗塁。2年ぶりのMVPは確実視されている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)