大谷翔平は「闘ったし頑張った」 指揮官は無念…退団の可能性も「あまり心配しない」
ネビン監督「今よりも成長した姿で戻ってきてくれると信じている」
■エンゼルス ー タイガース(日本時間17日・アナハイム)
エンゼルスは16日(日本時間17日)、大谷翔平投手を右脇腹痛で15日間の負傷者リスト(IL)に入れ、今季の残り試合を欠場すると発表した。フィル・ネビン監督は本拠地・タイガース戦前に報道陣の取材に応じ、「2度と彼みたいな選手を指揮することはないだろう。やることが別格だ。毎日そのような話をしているから、(残り試合で)いなくなることは寂しい。でも、彼ならこのリハビリを乗り越えてくれると思うし、今よりも成長した姿で戻ってきてくれると信じている」と復活を願った。
大谷は前日16日(同17日)に右脇腹の精密検査を受け、今季終了を決めた。ネビン監督は「何かが起こる予感がしていた。彼がMRI検査を要望した。そして結果は見ての通りだ。彼は闘ったし、頑張った。本当にプレーしたそうだったから。不満に思っているだろうけど、今年プレーできないことを理解したと思う」と思いやった。
近日中に靭帯損傷している右肘の手術を受けるが、本拠地で行われる残り試合には帯同するという。「昨晩、彼から私に伝えてきた。彼はここでチームメートと一緒にいることが好きだ。彼にとって(ここは)自分でいられる場所だ。(シーズン)最後の1週間ここにいることはいいことだ。ここには、たくさんのことを学んでいる若手の選手がいる。彼、マイク(トラウト)、そしてアンソニー(レンドン)がいることでチームが良くなる」と期待を込めた。
今オフにFAとなり、退団する可能性がある。「あまり心配していないことだ。オフシーズンが始まったら心配すればいい。私たちには今晩やらなくてはいけない仕事があり、選手たちを準備させて、試合に勝たなければいけない」と目の前の試合に集中する考え。「私は選手全員との信頼関係を大事にしている。でも、彼の貢献度が凄いから、他の誰よりも会話をしたと思う。リスペクトを持って接している。多くのことを学んだし、彼も同じように考えてくれるといい」と厚い信頼を口にした。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)