気前良いド軍は「740億円払える」も… 大谷翔平の“野手専任”で再考される「大きな疑問」
「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者、大谷FAに「大きな疑問」
今オフにFAとなるエンゼルスの大谷翔平投手の獲得に疑問の声が上がっている。ニューヨーク紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「ドジャースのショウヘイ・オオタニ獲りには大きな疑問が付きまとう」と報じている。
大谷は19日(日本時間20日)、ロサンゼルス市内のカーラン・ジョーブ整形外科クリニックで右肘の手術を受けたばかり。来季の開幕に、打者として出場は間に合う見込みで、2025年に二刀流復帰を目指している。
手術を受けたばかりの大谷だが、FAによる移籍先に注目が集まるばかり。ヘイマン記者によればドジャースが獲得を目指す方向で動いており「オオタニと契約する有力候補として(ドジャースが)早々と指名されていた。彼らは野球界で最も安定感のある勝者であり、地理的に好ましく、5億ドル(約740.5億円)を払う余裕がある」とされている。
大谷のFA移籍先の有力候補として報じられているドジャースだが、同記者は「2つの疑問が浮上している」としている。さらに「そのうちの1つは恐らく検討する価値があるが、もう片方はくだらない噂の範疇だろう」とも明かしている。
1つ目は「ドジャースは驚くほどに安定感のある勝者である一方で、彼らの(先発)ローテーションには疑問点が多く、今年の冬は先発投手(の補強)にかなり集中する」という噂がある。大谷は右肘を手術したばかりで、投手としてプレーするには1年を優に超すリハビリ期間が必要となる。獲得となれば、2024年は打者のみの出場になり、投手としては2025年以降の登板となる見込みなだけに、以前ほど「フィットしない」という考え方もある。
そして、もう1つの疑問は「さほど信頼性はないかもしれないが、オオタニはドジャー・スタジアムで打つのが好きではないという憶測を、ドジャース側の人間に聞いたことがある」ということだ。とは言うものの、同球場での成績を見てみると、15試合出場で28打数10安打、打率.357、1本塁打4打点と苦手意識があるようには思えず、同記者も「不可解に思える」としている。こういった“付きまとう疑問”が実際に大谷の決断にどういった影響を与えていくのだろうか。
(Full-Count編集部)