運命の日まで約1か月…世界一の侍選手が続々と提出 “逸材”の志望届公示状況

侍U-18代表にも選ばれた大阪桐蔭・前田悠伍(左)と広陵・真鍋慧【写真:小林靖、荒川祐史】
侍U-18代表にも選ばれた大阪桐蔭・前田悠伍(左)と広陵・真鍋慧【写真:小林靖、荒川祐史】

9月3週目は「侍ジャパン」U-18代表選手の提出が相次いだ

 日本高野連と全日本大学野球連盟による「プロ野球志望届」の公示は9月1日にスタートして、3週間が経過した。22日までに高校生100人、大学生104人が提出を終えて公表されたが、9月3週目は、「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」に出場した「侍ジャパン」U-18代表選手も続々と公示された。

 19日には森田大翔内野手(履正社)の名前があった。今夏の甲子園では2本塁打を放った三塁手。U-18W杯でも打率.278(18打数5安打)を記録して優勝に貢献した。大阪桐蔭の前田悠伍投手は20日に公示された。世代を代表する左腕は、2年春から3季連続で甲子園に出場。1年秋には神宮大会優勝。2年春には選抜制覇にも貢献した。U-18代表でも日本のエースとして活躍した。

 21日には、U-18で投打で活躍し打率.364、投げても3試合に登板した武田陸玖投手(山形中央)の名前があった。沖縄尚学の東恩納蒼投手も22日に発表された。172センチ70キロと小柄ながら、最速147キロを誇る本格派右腕は、プエルトリコ戦で、5回参考ながら完全試合を達成。先発投手のベストナインを獲得する活躍で、世界一に貢献した。

 高校生では、広陵の真鍋慧内野手も提出を済ませている。高校通算62本塁打を誇り、「広陵のボンズ」と称される左のスラッガーだ。他にも、今春の選抜準優勝に貢献した報徳学園の堀柊那捕手や、最速150キロの履正社の左腕・福田幸之介投手、身長191センチで最速148キロを誇る修徳の右腕・篠崎国忠投手らが名を連ねている。

 大学生も“即戦力候補”の逸材揃いだ。7月に行われた「第44回 日米大学野球選手権大会」で侍ジャパンに選出された11投手のうち、すでに9投手が届け出を済ませている。中でも注目は、東洋大・細野晴希投手と中大・西舘勇陽投手。細野は8月のU-18壮行試合で158キロを記録し、観客の度肝を抜いた。西舘も、22日の亜大戦で1安打完封勝利を挙げ好調を維持している。

 今年の大学選手権を制した青学大では常廣羽也斗と下村海翔の両投手や、主将の中島大輔外野手も公示されている。明大は上田希由翔内野手、蒔田稔、村田賢一、石原勇輝の3投手が提出済み。14年連続のドラフト指名選手輩出を狙う。東京六大学からは他にも、早大・熊田任洋内野手や、慶大・廣瀬隆太内野手らが発表されている。

 昨年は高校生154人、大学生187人の計341人が提出した。今年のドラフト会議は10月26日で、志望届の締め切りは同12日。約1か月後に迫った“運命の日”を迎える若き才能たちの動向に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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