勝負の3年目へ…補強急務の大きすぎる“穴” 新庄ハムが着手すべき最優先課題
失策数はリーグ最多…セイバー指標で二遊間の数値はワースト
日本ハム・新庄剛志監督の来季続投が27日に決定した。若手が台頭する一方で、チーム成績は上がらず、2年連続最下位が濃厚。指揮官は同日の会見で失策の多さを課題に挙げた。“泣き所”のポジションはどこなのか。巻き返しに向けての問題点を検証した。(記録、数値は26日時点)
日本ハムの今季失策数は86でリーグワースト。会見で改善すべき点を問われた新庄監督は「エラーです。大事な場面でのエラー、ミス。改善すれば1点差で負けた試合が逆になるので」と語ったほどだ。
セイバーメトリクスの観点から分析する株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータでも“弱点”が顕著だ、守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)の指標によると、捕手(-6.1)、二塁(-8.0)、遊撃(-17.9)がリーグ最下位となっている。
二遊間はなかなか固定されなかったポジション。二塁スタメンは加藤豪将の30試合を筆頭に石井一成、上川畑大悟、今季限りで引退する谷内亮太らが務めた。遊撃スタメンは上川畑の72試合が最も多く、他にはルーキーの奈良間大己らが担った。
打撃指標を見ても二遊間の数値が低い。リーグの平均的打者に比べてどれだけチームの得点を増減させたかを示す指標「wRAA」で、二塁は-17.3でリーグ最下位となっている。遊撃もリーグで5番目に低い-11.2。また、センターも-20.6でワーストとなっている。
UZRに関しては外野3ポジションでいずれもリーグ1位の数値を示すなど、進化も遂げている。来季躍進へ、二遊間を中心とした守備の改善が大きな課題になるだろう。「今年のような成績であればユニホームを脱ぐ覚悟」とも語った指揮官。弱点を埋めるための、今オフの補強も注目される。
(Full-Count編集部)