2年連続最下位から浮上の“必須条件” 新庄監督が描く改革「バッティングはいらない」

日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】

1点差試合の勝敗は16勝30敗「大事な場面でのミスを改善すれば逆になる」

■ロッテ 4ー2 日本ハム(27日・エスコンフィールド)

 日本ハムは27日、エスコンフィールドで行われたロッテ戦に2-4で敗れ、2年連続の最下位が確定した。試合前には新庄剛志監督の来季続投を発表。就任3年目での悲願の優勝へ、“守備の秋”を予告した。

 来季に向けた改善したい点を聞かれた指揮官は「エラーです。大事な場面でのエラー、ミスを改善すれば、1点差で負けた試合が(勝敗が)逆になるので」と即答した。

 今季の1点差試合の勝敗は16勝30敗と大きく負け越す。つまり“惜しい”試合で競り負けたことになる。新球場での守備の難易度は高かったが「重圧のかかる場面でのエラーをなくすことが最大のポイントです」と力説した。

 この日も同点の5回、捕逸や悪送球が絡んで3点を失い、これが敗戦に直結した。失策数は12球団最多の87。指揮官の視線はすでに秋を向き「とことん守備。もうバッティングいらないんじゃないかなって」と徹底改善を目論む。それは「守備をやっていればバッティングも良くなってくると思う。その守備の意識を、ものすごく植え付けてやっていきます」という意図がある。

 若き選手たちは発展途上。「まだまだ、これからですよ。23歳とかでレギュラーで今、戦っている。この選手たちが自信をつけてきている。ついてくれば、来年必ず爆発するので。見ておいてください」。改革はすぐに、始まっていく。

(町田利衣 / Rie Machida)

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