戦力外は3人、引退は6人…消えゆく侍戦士たち 2017年WBCから6年、大変化の野球界

広島・秋山翔吾、巨人・松田宣浩、オリオールズ・藤浪晋太郎、楽天・松井裕樹(左から)【写真:中戸川知世、ロイター】
広島・秋山翔吾、巨人・松田宣浩、オリオールズ・藤浪晋太郎、楽天・松井裕樹(左から)【写真:中戸川知世、ロイター】

侍ジャパン常連、巨人の松田宣浩が今季限りでの現役引退を決断した

 巨人の松田宣浩内野手が、今季限りでの現役引退を決断した。野球日本代表「侍ジャパン」の常連として、2017年に行われたWBCにも出場。メジャー軍団を相手に健闘し、日本のファンを大いに盛り上げた。しかし6年が経ち、松田だけではなく多くの選手たちが次のステージへ。出場選手の現在を見ていく。

 28選手の6選手が引退を決断した。牧田和久投手は2021年限りで楽天から戦力外通告を受け、昨季は台湾でもプレーしたが引退。平田良介外野手は昨季限りで中日から戦力外となって引退した。大野奨太捕手と内川聖一外野手も今季限りでユニホームを脱ぐ決断。秋吉亮投手は戦力外になった後、独立リーグで投手兼任コーチを務めている。

 藤浪晋太郎投手と千賀滉大投手は、今季からメジャー挑戦。藤浪はシーズン途中にアスレチックスからオリオールズに移籍し、地区優勝に貢献した。メッツの千賀は29試合に先発し、12勝7敗、防御率2.98の好成績を残した。カブスの鈴木誠也外野手はメジャー2年目、ジャイアンツ傘下の筒香嘉智外野手はマイナーで奮闘している。

 今でもNPBの主力として活躍している選手たちもいる。楽天の松井裕樹投手は今季ここまで56試合に登板し、2勝3敗38セーブ、防御率1.66。絶対的守護神としてチームを支えている。34歳を迎えた坂本勇人内野手は、114試合で打率.291、22本塁打、OPS.893と復活を印象づけている。秋山翔吾外野手もメジャーを経て広島入りし、主力として活躍している。

【表】戦力外は3人、引退は6人…2017年WBC戦士の“現在”

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