大谷翔平は「僕らが語る選手じゃなくなった」 レジェンドOBも唖然…今季のベストHR
川崎宗則氏は今季ラストアーチの44号を選出「魂を感じた」
エンゼルス大谷翔平投手は今季44本塁打を放ち、メジャーリーグで日本選手初の本塁打王に輝いた。元メジャーリーガーの川崎宗則氏とNPB通算219勝の山本昌氏がMLB「ABEMA」中継内で、大谷の“今季ベストHR”を選出した。
川崎氏は8月23日(日本時間24日)のレッズ戦で放った44号を選んだ。ダブルヘッダー第1試合。大谷は投打二刀流で出場し、初回に44号2ラン。2回の守備でアウトを1つ取ったところで自らベンチにサインを送り、26球で緊急降板した。
選定理由として「肘の状態もいろいろある中で、最後の力を振り絞ったスイングだったと思う。大谷選手の魂を感じた」と称賛した。
今季の“変化”について「長いバットに変更したことは武器になった。極端な守備シフトが禁止され、ヒットが増えたことによって力みがなくなった」と解説。打者に専念する見込みの来季については「プラスかマイナスかが分からない。バランスをどうやって取るのか注目したい」と述べた。
山本昌氏は月間15発目の30号を選んだ「飛距離もすごかった」
山本氏は6月30日(同7月1日)のダイヤモンドバックス戦で放った30号を選んだ。「2番・指名打者」で出場した大谷は6回の第3打席で、ライトスタンド上段付近まで運ぶ特大ソロを放った。日本選手としては初の3年連続30号、ア・リーグ月間本塁打最多タイ記録となる月間15本目だった。データサイト「ベースボール・サバント」によると、打球速度は約185.2キロ、飛距離は約150メートル。メジャー最長の飛距離だった。
「ア・リーグ月間最多の15本、3年連続30本。これ、飛距離もすごかったんですよ。僕らOBが語るような選手じゃなくなった。誰もやったことがないことをこれだけ堂々とやってのける選手に対して、僕らOBがなんら言うことがない選手になりましたね」と山本氏は感服していた。
来季についても言及し、「肘の手術をしても活躍の場がある。マンガみたいなことを普通にやっている。これだけ長く二刀流を続けられているのはすごい」と称賛。さらに過去に大谷と話した時のことを振り返って「やっぱりストイック。本当に野球に対して真剣にやっている」と語っていた。