“打者・大谷翔平”だけで「MVPだ」 シーガーを圧倒…敏腕記者が力説する根拠は

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ロー記者が模擬投票…大谷は「ピッチングを考慮する以前にMVPだ」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季、日本選手初の本塁打王を獲得するだけでなく、自身初の3割、OPSは両リーグ1位となる1.066を記録するなど、驚異的シーズンを終えた。投手としても10勝を挙げたが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の敏腕キース・ロー記者は「ピッチングを考慮する以前にMVPだ」と打者成績だけで獲得できると力説した。

 大谷は今季、打者として44本塁打を放ち、日本選手初の本塁打王に輝いた。右脇腹の負傷と右肘靱帯の手術で後半の25試合を欠場したが2位と5本差をつける独走状態。また、出塁率.412、長打率.654、OPSもリーグ1位を記録していた。

 すでにMVPは確定的で史上初の2度目の満票受賞にも期待がかかっている。ロー記者の模擬投票ではレンジャーズのコーリー・シーガー内野手が2位、マリナーズのフリオ・ロドリゲス外野手が3位につけていたが、「これだけは強調させてほしい。彼はMVPレベルの打者であり、同時に平均よりも上の先発投手だ」と主張した。

 根拠となるのが、打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表すセイバーメトリクスの指標「WAR(Wins Above Replacement)」だ。米ベースボール・レファレンスによる算出で大谷は「10.1」を記録しているが、これは2位のレンジャーズのマーカス・セミエン内野手の「7.4」を大きく上回る。「オオタニ(のWAR)はア・リーグの誰と比べても2以上引き離している。しかも、5週間1球も投げず、4週間1度も打席に入らないでこの成績だ」。打者のみでもMVPであることを強く説いた。

(Full-Count編集部)

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